函館側も駒ヶ岳側も見渡せる!北斗市「きじひき高原」の楽しみ方

北海道を訪れたなら、やはり北海道らしい広大な景色を見てみたいもの。地球の営みが肌で感じられるような大自然は、見る者を圧倒し、時に既存の価値観さえ変えてしまうかもしれません。

そうした景色が見られる場所はたくさんありますが、今回は、北海道新幹線新函館北斗駅からほど近い「きじひき高原」をご紹介しましょう。

パノラマ展望台から見える景色は

▼きじひき高原パノラマ展望台

北海道新幹線の終着駅である新函館北斗駅。そこから車で約15~20分、標高560メートルの場所に「きじひき高原パノラマ展望台」があります。新幹線開業後、多くの観光客に訪れてもらおうと造られました。

▼2015年4月25日にオープン

多少の悪天候でもゆっくりと景観を楽しめるとあって、オープン以来評判は上々です。ここからどんな景色が見えるのか、ひとつずつ見ていきましょう。ちなみにトップ写真の真ん中にある小さな山は、函館山です。

▼奥が大沼、手前が小沼

まずは大沼国定公園の、大沼と小沼。天気が良ければ青空が反射してとてもクリアに見えます。

▼駒ヶ岳

ゴツゴツとした駒ヶ岳は、季節ごとに豊かな表情を見せてくれます。雲の動きが、大地に影を描いていく様子もダイナミックです。

▼紅葉の季節

周囲は針葉樹が多いため、秋に紅葉しているのは一部分のみ。それでも、パッチワークのような彩りがアクセントに。

▼新幹線と下北半島

写真右下あたりに見えるのが、新函館北斗駅。そこから大野平野に巨大な弧を描いているのが北海道新幹線の高架橋。遠くに見えるのは下北半島です。

▼幻想的な雲海(写真提供:北斗市役所)

天候によっては、こんな幻想的な風景を見ることもできます。駒ヶ岳から大沼の上空を覆い尽くす雲海です。

▼屋外にも展望台が

屋内で楽しめるパノラマ展望台の近くには、屋外の展望台も。こちらの方が少し高い位置になっているので、両方の眺望を見比べてみるのもいいかもしれません。

展望台周辺も見るべきところ満載

▼高原に放牧されている牛たち

きじひき高原の中には放牧地もあり、展望台へと向かう道すがら、タイミングが合えば牛馬が草を食むのどかな風景が見られます。

▼牛は意外と好奇心旺盛

▼凜々しい馬の姿も

他に高原内には「きじひき高原キャンプ場」や「匠の森公園」などもあります。匠の森公園へ向かう場合は、パノラマ展望台への道中にある看板を目印にしてください。

▼匠の森公園の入口看板

駐車場に車を止めて、ゆっくりと森の中を散策しましょう。

▼おいしい空気を吸ってリフレッシュ

木漏れ日を浴びながらの森林浴は、最高ですよ。

▼冬毛に変わりつつあるエゾリス

森の中には、たくさんの鳥や動物たちが暮らしています。目をこらせば、木々の幹や枝にこんなかわいい姿を見つけることができるかも。枯れ葉の間に落ちた木の実をゲットして、おうちに帰る途中のエゾリスです。

▼左の建物が休憩舎

匠の森には、こうした芝生の開けた場所もあります。バーベキューができる休憩舎などもあり、交流広場として活用されているようです。

▼早春の花、カタクリ(写真提供:北斗市役所)

匠の森にはカタクリ群生地があり、春先になれば可憐な花を咲かせます。こうした光景が見られるのは、例年4月下旬から5月初旬にかけての2週間程度です。

きじひき高原には、さまざまな表情の自然が広がっています。訪れる人によって、印象に残る風景は異なるかもしれません。ただし2018年の開設は10月31日までなので、今年中に訪れたい人は注意して下さい。

最後に、パノラマ展望台へ向かう道中を動画で撮影したので、気になる人はチェックしてみてください。途中にはメロディーロードもあり、時速50kmで走ると往路と復路で違う曲が聞こえてくるので、そちらもお楽しみに。

【動画】きじひき高原へ行ってみた

きじひき高原(パノラマ展望台)
所在地:北海道北斗市村山174番地
2018年開設時期:4月26日~10月31日
営業時間:8時30分~20時
取材協力
北斗市役所
所在地:北海道北斗市中央1丁目3番10号
電話:0138-73-3111
公式サイト