夏休みの自由研究に親子でいかが?定山渓温泉で「かっぽんラリー」

2016年に開湯150年を迎える支笏洞爺国立公園・定山渓温泉。年間240万人もの人が訪れる自然豊かな温泉郷だ。今、注目を集めているのが「かっぽんラリー2015 かっぽんからの挑戦状」である。

かっぱ伝説のある定山渓のPR隊長かっぽんから、クイズが出題される。ラリーを制覇し、解答用紙を定山渓観光案内所に持っていくとその場で抽選。宿泊招待券やランチビュッフェ招待券、カヌーやノースサファリの招待券など豪華賞品が盛りだくさんで空くじはなし。夏休みの自由研究として親子で挑戦したい。

クイズラリーのコースは2種類

筆者が同行取材をしたのは国語専門塾みがく(札幌)に通う子どもたちの課外ゼミナールだ。 そもそも、かっぽんラリーは同塾のオリジナル教材がモデルとなっている。暗号を解きながら定山渓の歴史を学ぶクイズラリーのため、国語力が試されるのだ。果たして結果はいかになるのだろうか。

解答用紙は観光案内所やホテルなどでもらえる。コースは「サクッとコース」と「じっくりコース」の2種類ある。「サクッとコース」はクイズポイントが6箇所。所要時間はおよそ60分で、距離は2キロ。「じっくりコース」はクイズポイントが10箇所。所要時間はおよそ120分で、距離は約4キロだ。宿泊招待券への抽選には、じっくりコースへの参加が必須となる。

同塾の参加者54人は、じっくりコースにチャレンジだ。

▼みんなで行ってきまーす!

▼暗号を読み解いて次のラリーポイントを探す。答えは足湯をしながら

がんばった分、ゴールした後には笑顔も

この日は真夏日――。暑さがきつかった。8ポイント目にさしかかる頃、低学年の子どもたちから「疲れた。もう、歩けない」の声が出はじめた。しゃがみこんでリタイヤになるのだろうか。

しかし、再び歩き始めた。がんばった分、達成した時には喜びも増す。ゴールにつくと「乗り越えたよ」と子どもたちの表情に笑顔が浮かんだ。

定山渓観光協会へ解答用紙を持って行き、クイズの答え合わせをしてもらって抽選。ノースサファリ招待券とペアカヌー招待券2つ当選した親子もいた。

▼スタッフと答え合わせ「全問正解です」。やったね!

▼お母さんの分と2つも当選したよ

歩いてみて気づく定山渓温泉郷の魅力

同ラリーは観光客の散策コースとしても人気がある。その昔、美泉定山というお坊さんがアイヌの案内で発見した定山渓温泉。四季の花や川の流れる音、いで湯の匂い――。温泉郷独特の風情を楽しみながら歩き、歴史に触れられるのが特長だ。

子どもと一緒に参加した母親たちは、「わたしは札幌生まれの札幌育ち。定山渓には年数回、遊びに来ることがあります。しかし、子どもと一緒に歩いてみてこんなに見どころがあることを今回初めて知った」、「外に出て、名所を歩く。体験を通じて、課題をクリアすることに意義を感じた」と話す。

子どもたちは「マイナスイオンがいっぱいの場所があった」「鈴の音が神聖で気持ちよかった」など新しい発見をしたと言う。

▼この定山渓温泉で新たな発見をしてみては

国語専門塾みがくの代表・坂本明美さんは「身近な地域の歴史や地理などに目を向けて、その良さを再発見するワークはとても意義のあること。今後も取り入れていきたい」と目を輝かせる。 地域と連携して子どもの体験学習を行うことに前向きだ。

また、かっぽんラリーにチャレンジしたあとは、温泉やプール、ランチバイキングでさらにワクワク! 夏休みの思い出づくりに家族で楽しみたい。

問い合わせ
定山渓観光協会
所在地:札幌市南区定山渓温泉東3丁目
TEL:011-598-2012
営業時間:9:00~17:00

取材協力:国語専門塾みがく