ミツバチ族のメッカ! 地球がまる~く見える絶景ポイント「開陽台展望台」

【中標津町】 北海道には地球が丸く見えるポイントが多数点在する。特に道東の根釧台地に集中している。そのひとつがここ中標津町北部にある「開陽台展望台」だ。視界は330°、雄大な牧草地帯が広がる先には地平線が丸く見えることで知られる。

開陽台は、中標津町市街地から約15km北西、中標津空港から約10kmのところの高台に位置する展望台。標高は270m、町営牧場・開陽台牧場のある丘陵地帯にある。一方通行の入り口を車で登っていくと広大な牧草地が広がり、牛たちが黒い粒粒にみえるほど遠い。道東の広さを実感できるのだが、これはまだ序の口。駐車場に止めて階段を登り、2階建て展望台施設の屋上に上がってみると、広々と広がる根釧台地の姿が目に飛び込んでくる。


根釧台地には北海道遺産にも選定された格子状防風林で区画された牧草地がどこまでもどこまでも広がり、晴れていれば遠くに国後島や野付半島、知床連山を一望できる。自分がちっぽけに見えてくる展望台だ。「幸せの鐘」が下に設置されており、時々それが鳴る音が鳥の声と共に周囲に響く。






初代展望台は1962年に竣工。1964年には後に「カメハウス」とライダーたちに呼ばれるようになる展望館が設置され、以来 ライダーたち(ミツバチ族)のメッカとなる。1995年6月に建て替えられた現・三代目展望台の2階は展望回廊だが、1階にトイレや売店・カフェが設置されている。中標津町の名産品は乳製品を含め概ねここで購入できる。ジェラートで有名な「ジェラートシレトコ」のジェラート、ラ・レトリなかしべつの乳製品、養老牛放牧牛乳などはもちろん、中標津名物ホットドッグも提供している。イートインスペースの壁面には全国からやってきた観光客のメモ書きが所狭しと貼られる。


なお、開陽台に続く道路である北19号線などは「ミルクロード」と呼ばれる直線ロードで有名。アップダウンの直線道路がどこまでも続く道路で、ライダーたちには人気の道路だ。開陽台に行く際は必ず通る道なので、自分だけの絶景ポイントを見つけてみよう。キャンプ場もあるので、ここで宿泊することも可能だ。

営業時間は通年だが、1階売店コーナーは4月下旬から10月、9:00~17:30(10月は16:30)。是非ここで地球が丸いことを実感し、美味しい中標津名物を味わっていただきたい。