釧路のソウルフード「ジョイパックチキン」って何?その特徴と歴史とは

約40年間、釧路市民に愛されてきたソウルフードがあります。「ジョイパックチキン」と呼ぶその食べ物とはいったい?

ジョイパックチキンはなぜ釧路のソウルフードなのか

ジョイパックチキンが食べられるのは、国道38号線沿いにあるビッグハウス釧路店(鳥取大通)1階に店を構える「ジョイパックチキン ビッグハウス釧路店」。釧路市民は誰もが知っているスーパーマーケット「ビッグフーズひろせ」でお馴染みの有限会社スーパーヒロセが運営しています。

今や釧路地方で愛されるジョイパックチキンですが、発祥は小樽市で、本店も小樽市にありました。一時期は札幌市、千歳市、網走市、紋別市、留萌市にも店舗がありましたが、次々と閉店し、最後まで残った釧路市内で定着しました。

釧路市内には、1979年に市内柳町(後に閉店)に出店後、1981年に現在地で営業していた十條サービスセンター内に出店。ビッグハウスに転換後もこの一角に店舗を構えています。

ジョイパックチキンの特徴とは?

ジョイパックチキンの鶏肉は、ケンタッキーフライドチキンとは異なり、衣や皮を楽しむというよりは唐揚げに近く、パリパリの皮と中の身まで染み込んだ味を楽しむことができます。また、脂ぎとぎとのフライドチキンに比べると、脂っぽくないので、いくらでも食べられるのが特徴です。

人気は、ビッグハウス釧路店でしか食べられないカレーチキン。近くに進出してきたケンタッキーフライドチキンに対抗するため、10種類以上の調味料を使って店舗オリジナルのカレー味を開発したことによるもので、カレー味の唐揚げという表現がピッタリのスパイシーな味わいです。

ジョイパックチキンのチキンは、ケンタッキーフライドチキンよりも割安(カレーチキンは1ピース200円)で量が多いことから、子供・学生から大人まで幅広い年代の人たちに親しまれてきました。

メニュー表には、パックになったものからセットメニュー、ポテトやナゲットまで書かれています。1ピース限定なのはカレーチキンだけで、デフォルトの塩味ジョイパックチキンはパックのみで販売されています。

また、セットメニューでも450円と、学生たちも手が届く価格設定になっているのが特徴です。例えばBセットを単純計算すると、カレーチキン2ピースで400円なので、ドリンクが50円という計算になります。2ピースは、なかなか食べごたえがある量です。

ジョイパックチキンメニュー表(ビッグハウス釧路店)
スーパージャンボパック:860円
ジャンボパック:820円
マイパック(2ピース+ドリンクSS):480円
ジョイパック(3ピース+太ポテト):610円
スイートパック(5ピース+太ポテト):960円
ロイヤルパック(8ピース+太ポテト):1,400円
ファミリーパック(13ピース+太ポテト):2,080円
キングパック(24ピース):3,620円
カレーチキン:200円
プチジョイチキン:290円
Aセット(カレーキチン×1+細ポテト×1+ドリンクSS×1)450円
Bセット(カレーチキン×2+ドリンクSS×1)450円
ポテト(細L):190円
ポテト(太S):150円
ナゲット(5個入り):380円
ナゲット(9個入り):650円
ナゲット(20個入り):1,400円

【動画】ジョイパックチキン食べてみた!(和田知慧)

https://www.youtube.com/watch?v=NaBN9gi7wuM

釧路のソウルフード「スパカツ」のように全国的に有名ではないものの、市民から絶大な人気を得続けてきたジョイパックチキン。2018年11月末日をもって、最後の釧路店が閉店となります。ジョイパックチキンの味は残していくと運営会社が明言しているので、この味を再び楽しめる時を心待ちにしています。

2019年5月12日追記:閉店から半年。2019年6月7日にジョイパックチキンが復活することが決まりました。6月7日にオープンするのは芦野本店(釧路市芦野5丁目1-6)で、フランチャイズ1号店となる昭和店(釧路市昭和南3丁目16-23)もオープン予定です。

▼芦野本店

▼昭和店