北海道の平地で紅葉シーズンを迎える10月。街中にも紅葉の見所があったりします。その一つが蔦です。夏は緑の葉で覆われていた蔦が、紅葉で赤に彩られるのは、この時期限定。道内の観光スポットの中には蔦がキレイな場所が幾つかありますので、ご紹介しましょう。
【札幌市】サッポロビール博物館
札幌市東区、苗穂駅近くにある「サッポロビール園」。そのシンボルが煙突がついた赤レンガの建物です。1890年に建築された建物は、当初製糖工場として、その後精麦工場として使われました。現在は国内唯一のビール博物館でレンガ造りの建物「サッポロビール博物館」側面の壁が蔦で覆われています。夜になるとライトアップもされるので、幻想的な雰囲気に包まれます。
【札幌市】サッポロファクトリー・レンガ館
サッポロビールの前身・開拓使麦酒醸造所跡地に作られた大型複合商業施設、サッポロファクトリーのレンガ館も、南側の壁一面が蔦で覆われています。明治時代のレンガ造り建築物は歴史を感じさせます。現在この館内には札幌開拓使麦酒醸造所、開拓使ジンギスカンビヤガーデン、二階には土産店が並びますので、観光客にもおなじみでしょうか。
【札幌市】農試公園・ツインキャンプ
札幌市西区にある農試公園の中核施設「ツインキャンプ」の入口は蔦で覆われています。1998年に緑化大賞を受賞した建物で、大きなガラス窓を備えたカーブを描く壁面には蔦がびっしり。秋になると真っ赤に染まります。休憩スペースとして誰でも利用できます。
【函館市】はこだて明治館・金森赤レンガ倉庫BAYはこだて
函館ベイエリアの金森赤レンガ倉庫群にある「BAYはこだて」、「はこだて明治館」は共に人気観光地です。海側から見る「BAYはこだて」、内陸側から見る「はこだて明治館」、いずれも見事な蔦がレンガ作りの建物の壁面を覆っています。「はこだて明治館」は1911年に函館郵便局として建築され、移転後はショッピングモールとして生まれ変わりました。また近くの旧西波止場美術館の壁面も蔦に覆われています。これら3つの建物は近い場所にあるので合わせて行くことをお勧めします。
【小樽市】小樽運河・海鳴楼・大正硝子館
小樽市内も歴史的建造物が多く、小樽運河を中心に蔦で覆われた建物が幾つもあります。すべて挙げることはできませんが、大正硝子館、海鳴楼の裏手にはキレイな蔦が見られます。
上記のほかにも北海道内には蔦で覆われた建物が幾つかあります。栗山町小林酒造の資料展示を行う蔵、札幌市南区真駒内の六花文庫、札幌市西区琴似駅前レンガの館コミュニティーホールなどなど、探せばまだまだあります。秋には蔦の美しいレンガ造りの建築物を探してみてはいかがでしょう。
▼琴似レンガの館コミュニティーホール、栗山町小林酒造