カヌー体験からクレイアニメ制作まで！Rihwaが行く秋の夕張巡り

夕張市といえば、どんなイメージを思い浮かべますか？ 夕張メロン？ 炭鉱で栄えたまち？ もしかすると破たんのまちというマイナスの印象があるかもしれません。

とはいえ、まだ知られていない魅力が夕張市にはたくさんあります。そこで10月中旬の紅葉シーズンに、札幌出身のシンガーソングライターRihwaさんが一日かけて秋の夕張を楽しんできました。紅葉スポットからカヌー体験、夕張グルメからクレイアニメ制作体験まで、その一日をリポートします。

ダイナミックな渓谷と色鮮やかな紅葉の名所「滝の上自然公園」

夕張には紅葉の名所があります。特に夕張川流域の渓谷と紅葉の組み合わせは、どこも絵になります。その代表格が、市内南西部の滝ノ上地区にある滝の上自然公園。ピーク時には駐車場がいっぱいになるほどの観光客が押し寄せます。

夕張川に架かる二つの人道橋からは、夕張川の渓谷と赤・黄の紅葉が一緒に楽しめます。長い年月をかけて浸食されてきた渓谷であり、上流には斜めに走る地層がむき出しになっている千鳥ヶ滝、そして下流域には竜仙峡を望みます。今年は赤色が特にきれいに見える当たり年だったそうです。

千鳥橋の上では記念撮影サービスも行われていて、Rihwaさんも挑戦！ 撮影した写真はポストカードとしていただくことができます。

紅葉に囲まれて、シューパロ湖でカヌー体験

続いて向かったのは、シューパロ湖。この湖面では、夏季（5～10月）に限りカヌーを体験することができます。「シューパロダム湖面ツアー」と呼ぶカヌー体験ツアーでは、夕張シューパロダムが完成した結果水没した鹿島地区を探検します。

湖面に注ぐ鹿島大滝が間近で見られるのも、このツアーの醍醐味です。水位が上がれば滝の落差も変わります。滝の下では硫黄のにおいがしてきます！

湖面から顔を出す木々の間をカヌーで通り抜ける体験も。パドルを使って漕いでいると体が熱くなってくるので、肌寒い季節でもおすすめ。色鮮やかな紅葉に囲まれて静かな湖面をすいすいと進むのは、この時期ならではの貴重な体験でした。

夕張名物！ 重さずっしり感じる「カレーそば」

夕張のグルメといえば、炭鉱で栄えていたころから炭鉱マンに愛されてきた「カレーそば」。今では市内の数店舗で提供されています。今回訪れたのは、JR夕張駅前の「ゆうばり屋台村＜バリー屋台＞」に入っている「鹿の谷3丁目食堂」です。

運ばれてきたのは、器からあふれんばかりのカレーそば。箸でそばをすくうと、ずっしりと重みを感じます。カレールーにとろみがあるのがその理由。スパイシーな辛味のカレー、そしてそばを、豚肉とタマネギと一緒にいただきます。肌寒い季節にはピッタリ。身体が芯から温まりました。

制作に夢中になってしまう！ クレイアニメ体験

食後にやってきたのは、ネクスト夕張ハルクス。室内でクレイアニメ体験ができるんです。クレイアニメとは、粘土で被写体を作り、パラパラ漫画のように一コマずつ写真撮影してアニメーションを作ること。

色違いの粘土教材やマジック、画用紙、カメラ、三脚は用意されているので手ぶらでOK。今回Rihwaさんが考えたのは「ばんくん ピンチ！」というテーマ。夕張に来て夕張メロンの頭になってしまったキャラクターばんくんが、今日訪れたシューパロ湖のカヌー体験をイメージした作品です。

タイトルや背景を描いた後は、カヌーと夕張メロンばんくん、そして謎の生物を粘土で作り上げます。

完成するとコマ撮りに入ります。三脚を固定して、被写体となる粘土を動かしながら一枚ずつ撮影していきます。細かい動きも考えながらたくさん撮影していきます。

撮影が終わると、あとは係の方がつなげて映像にしてくれます。今回Rihwaさん（とゆかいな仲間たち）が制作し完成した映像がこちらです！ 謎の生物の正体に注目です。

所要時間は2時間程度。なお、体験料は1,200円（税別）、完全予約制で、小学生以上（できれば高学年以上）、20名以上の団体に限って対応しているようです。絵コンテと役割分担（絵を描く人、粘土で作る人など）をあらかじめて決めておくと当日スムーズでしょう。予約・お問い合わせは株式会社NEXT YUBARI HALKS（夕張市本町3丁目336番地・0123-57-7651）まで。

夕張には今回紹介できなかったものの魅力的な体験プログラムが多々あります。北海道ファンマガジンでは今後そうしたものも取材して紹介してまいります。

衣装協力：NINE