【旭川市】 旭川の中心部から一条通りや国道39号線を郊外方向へ進むと、外観が賑やかなお店が国道沿いに何店もあるのに気づいたことがあるだろうか。建物の形すらわからなくなるんじゃないかというほど、店舗前や横にもありとあらゆるものを所狭しと並べている。
軒先に並べているものといえば、赤い丸型ポスト、古い新聞の看板や広告看板、自転車、壺、木製や金物のものまで様々。色もいろいろで、交差点角地にあったりするのでかなり目立つ。その一角だけ時代が止まっているんじゃないかと錯覚してしまうほど。そんなお店が旭川四条駅界隈には多く点在する。
▼一条通13丁目にあったお店
▼国道39号線沿いにも
実はこれらは骨董品店。骨董品は多くの人にとってはガラクタのように見えるが、店内には古美術品、古民具、古雑貨などもあって貴重なものもある。あまり知られていないが、旭川にはこのようなアンティーク・骨董品店が10店舗以上あり、一条通りは別名「骨董通り」とも呼ばれるほど。なぜ、旭川にこんなに骨董品店があるのだろうか。
旭川に骨董品の店が多いのは、旭川の気候が関係しているという。湿度が低く、冬はしばれるという表現がぴったりの非常に寒い気温になる。この気候は、カビや虫などが生きにくい環境であり、骨董品も傷むことが少ないとされる。古物を大切に扱う者として、旭川のような環境は商売に最適である。そのようなわけで骨董品店が増え、「旭川骨董市」という骨董品の競りも旭川では行われてきた。
現在、市内の一条通13丁目から郊外方向にかけてや、7条通の国道39号線沿い、さらに東の東光地区に骨董品店が点在する。昭和レトロ雑貨はもちろん、古美術品、5000円~の一斗缶が女性に人気のお店、北海道ならではのアイヌ民族の装飾品や、動物の毛皮を扱うお店もある。
レトロ・アンティークが好きな人は旭川で宝探しをしてみるのも楽しいのでは。