青汁というと、皆さんはどんなイメージをお持ちですか? 「体に良さそうなのはわかっているんだけど、青臭くて不味い……」そんな印象だったかもしれません。
しかし近年、飲みやすい青汁も登場しています。道内で初となる北海道産大麦若葉を使った青汁粉末「なんと!おいしい若葉のしずく」もそのひとつ。試飲会を開けば900杯以上が試飲されるほどの好評ぶりです。その人気の秘訣は何なのでしょうか。開発に成功した日生バイオ株式会社(恵庭市)の深野真季子さんに聞きました。
▼「なんと!おいしい若葉のしずく」をPRする日生バイオ株式会社 商品企画室 深野真季子さん
初めて尽くしだった道産青汁の開発
青汁の原料となる大麦若葉は、温暖な気候である九州が主生産地で、寒冷な気候の北海道では栽培期間が短く商業生産は難しいとされてきました。同社がこれまで生産してきた青汁粉末も、その原料は米国産でした。
そんな中、松永政司社長の「北海道の農作物などの1次産品を加工することによって、付加価値を高めるなど6次産業化による高付加価値化に貢献したい!北海道の食産業に貢献したい!」という強い想いをさらに発展させ、北海道産の大麦若葉で青汁を作る挑戦が始まりました。
2013年から検討を始め、8種類の大麦若葉を栽培し、味・成長性から北海道の気候に合う味の良い品種を3種厳選。2014~2015年の2年間(公財)道央農業振興公社と共同栽培を行い、成果として北海道での「大麦若葉の栽培マニュアル」を道内で初めて完成させました。2016年、この「栽培マニュアル」を委託栽培する4農業法人・農家に開示することにより、安定した良質な大麦若葉が確保できるようになっています。
栽培に適した地として選ばれたのは、空知地方の南西部に位置する南幌町。南幌町は、春から秋にかけての平均気温が約15℃と大麦若葉の栽培に適した気候で、日本二百名山および北海道百名山になっている芦別岳を源とする夕張川、千歳川に囲まれています。栽培に適した気温と栄養豊富な土のお陰で、元気いっぱいに育ち、おいしい大麦若葉の栽培ができます。
▼南幌町の農家で栽培される大麦若葉
収穫した大麦若葉は鮮度の高いうちに工場に運び込む必要があります。そこで同社では、工場から30分以内の距離にある農業法人・農家に栽培をお願いしています。また、2015年10月に買い取った旧南幌町立夕張太小学校を北海道工場として改修し、2016年6月に大麦若葉を新鮮な状態のまま低温圧搾する「コールド・プレス製法」での製造を開始しました。青汁用の大麦若葉エキス末の商業生産は北海道初といいます。
▼旧南幌町立夕張太小学校を改修した北海道工場。体育館で製造している
こうして誕生した青汁粉末は、エキスをイメージさせる「なんと!おいしい若葉のしずく」という商品名で2017年5月9日に発売。南幌町では町の優良特産品として推奨され、恵庭市、南幌町を中心に販売されているほか、両市町のふるさと納税返礼品にも採用されています。
おいしさはその製法にあり!
「なんと!おいしい若葉のしずく」のおいしさの秘密は、低温圧搾製法(コールド・プレス製法)にあります。
安価な青汁は原料を過熱・乾燥させて粉末状にしているため、繊維質が感じられるだけでなく、栄養素が壊れており、発色もよくありません。その点、コールド・プレス製法は生のまま搾汁した後に乾燥させるため、口当たりが良く、栄養素が凝縮されており、葉の色と同様の色味を実現できます。
▼大麦若葉エキス末
大麦若葉は無農薬栽培。また青汁商品は他に混ぜ物を一切しておらず、保存料や着色料、甘味料などの添加物は一切不使用です。妊婦さんやお子様にも飲んでいただけるノンカフェインなのもポイント。旨味をギュっと閉じ込め、溶けやすく、美味しく、飲みやすくするために妥協することなく作り上げた青汁なのです。
飲む青汁から食べる青汁へ
日生バイオ株式会社では、食卓に乗る青汁、贈答品や土産品としても喜んでいただける青汁を目指しました。「飲む」にとどまらず、「食べる」青汁へ。子供からも大人からもおいしいと言ってもらえる青汁へ。
そこで同社では、北海道産の大麦若葉エキス末を使った加工食品への展開を積極的に進めています。すでに菊田食品(江別市)と連携し「大麦若葉絹豆腐」を、SIZUKA(千歳市)と連携し、無添加・手作り犬猫のおやつ「まるまるクッキー(大麦若葉)」を商品化。AUSグループ(南幌町)とは、具に南幌町特産品のキャベツキムチを使用し、町産食材を中心に添加物を極力抑えた辛さ控えめな「ぎょうざ自分流」(南幌町優良特産品として推奨)を商品化しています。
大麦若葉エキス末を使えば色落ちせず沈殿しないので加工食品にも向いており、発売間もないにもかかわらず原料についての問い合わせも多いといいます。今後、スイーツや飴、パスタソース、グリーンカレーなどの加工食品も登場していく予定です。
北海道文教大学 商品開発研究会(恵庭市)とはレシピ開発を連携して行っており、今後、できあがったレシピを道内の企業に向けてプレゼンを行う予定。また、従来のように水に溶いて「青汁」として飲むだけでなく、ヨーグルト、アイスクリーム、ラテ、餅など自宅でも気軽に、簡単に、美味しく、楽しめる食べ方を考案しています。工場長の山田義久さんは、焼酎のお湯割りに使うのがおすすめとのこと。実にさまざまな活用法があるようです。
▼ヨーグルトから餅まで、食べ方のバリエーションは豊か
贈答品や土産品としても手に取ってもらいやすいように、パッケージにも工夫が。大麦若葉の刈り取り風景、工場である旧夕張太小学校をイメージした菓子箱風です。この親しみやすいパッケージとともに、道内の土産屋やホテルにも販路を広げていく考えです。
「北海道の抹茶はこれだよ!と推していきたい」と話す深野さん。これまで青汁をあきらめていた方、「なんと!おいしい若葉のしずく」を味わってみてはいかがですか? 青汁のイメージががらりと変わること間違いなしですよ!
お読みいただいた皆様だけに読者プレゼント!
日生バイオ株式会社様のご厚意により、「なんと!おいしい若葉のしずく」(3g×30袋)を3名様にプレゼントしちゃいます! まずは飲んで驚いていただければ幸いです!
賞品名:「なんと!おいしい若葉のしずく」(3g×30袋)
当選者数:3名様
応募期間:掲載日~2017年8月31日(木)
応募方法:お問い合わせフォームから応募してください。
当選発表:賞品の発送をもって発表に代えさせていただきます。
発送予定:2017年9月上旬
※写真提供:日生バイオ株式会社(一部写真を除く)