雪上で究極のドリフト体験はいかが?
江別に冬季限定でドリフトが楽しめるコースがオープンしました。ドリフトと聞くとスピードを出してコーナリングするから危ない、と思われる方もご安心を。後輪に滑りやすいタイヤを履かせ、圧雪されてツルツルの雪の上を走るのでスピードを出さなくてもスピン、ドリフトが楽しめるのです。
私有地なので運転免許も必要なし。身長140cm以上なら誰でも体験OKというもの。さっそくチャレンジしに行ってきました。
ありそうでなかった雪上ドリフト体験
江別市内にオープンした雪上ドリフト体験コース。前輪に冬タイヤ(スタッドレスタイヤのことを北海道では冬タイヤと言います)、後輪に夏タイヤを履かせた四輪駆動車でコースを走り、わざとドリフトを楽しむというもの。後輪が夏タイヤだけにスピードを出さなくてもすぐに後輪が流れるため安心してドリフトが楽しめるというわけです。
▼後輪が夏タイヤなのでほとんどグリップしません
ここをオープンしたのは、タイと日本(札幌)に拠点を持つ観光関連会社ミツユキマネジメントです。代表の千葉満幸さんは、占冠出身で2008年からタイに拠点を置き、フリーペーパーの北海道のガイドブックをバンコクで出版していたそう。タイ人が日本に旅行に行くのはほとんどが東京や京都で、北海道にもっと来てほしいという思いを強くしました。
2014年に札幌に戻ってきた千葉さんは、なにか観光誘致にもなるおもしろい遊びがないかな?とずっと考えていたのだとか。タイ人を含む、雪が降らない地域に住むアジアの人たちは雪に非常に興味を持っています。それなら雪で何かができないか、とたどり着いたのが雪道を車で走ろうというアイデアでした。
▼お話をしてくださった千葉満幸さん
この雪上ドリフト体験コースを主催しているのは新しい遊びや体験イベントを企画、提供している「侍」(SAMURAI)。アジアの人が喜びそうな名称をつけたのだそうです。
▼車のボンネットに大きく「侍」の文字
冬場は雪に覆われる牧草地を借り、そこを重機でなんども圧雪し作られたコースは、1周約600メートル。S字カーブも2ヵ所設けられていて、スピンせずに1周するのはかなり技術が必要。
さっそく筆者も走ってみましたが、何度挑戦してもコーナーでスピンしてしまい、かっこいいドリフト走行なんてとてもムリでした。
「後輪が滑り出してからハンドル操作しても遅いよ。滑り出す前に逆ハンドルを切って、あとはアクセルワークで調整するんだ」と千葉さん。
おっしゃる意味はわかるんですが、滑り出す直前のタイミングがなかなかつかめません。何周も回っているうちに何となくコツがわかってきたのですが、残念ながらそこでタイムアップでした。
▼ハンドルワークが遅いとすぐにスピン
体験時間は20分。その後コースを3周するタイムトライアルに挑戦します。
「3周一度もスピンせずに回れる人は少ないよね」と千葉さん。
料金はひとり7,000円。カニ鍋をかまくらで食べる1万3,000円のコースも用意されています。
要予約で1日10人限定、しかも楽しめるのは雪がなくなるまでの期間なので、体験してみたい人はさっそく連絡してみてはいかが?