旬が到来!夕張メロンをお得に買うなら、地元住民ご贔屓のお店へ!

長い冬が終わり、北の大地で花々が一斉に芽吹く6月。街の店先には初夏の味覚、メロンが出回り始めます。富良野メロン、らいでんメロン、訓子府メロンなど旨い品種は数々あっても、北海道でメロンと言えばやっぱり夕張!

エメラルドグリーンの大玉をサクっと割ったその中から匂い立つ高雅な甘い香り、そして宝石のようなオレンジ色の果肉からしたたる濃厚なエキス……。
その姿、香り、味とすべての面から見て、夕張メロンはまさに女王様と呼ぶにふさわしいフルーツではありませんか。

今回は、そんな北の女王・夕張メロンの魅力を徹底調査し、ついでにとことん食べつくそうと、期待に胸をふくらませて現地に取材にうかがいました。

いっぱいの愛を受けて育てられたメロンたち

最初に訪れたのは、夕張メロン組合の組合長・豊田さんのメロンハウスです。6月とはいえ小雨交じりでセーターが必要なぐらい寒い日でしたが、ハウスの中はポカポカの暖かさ。

▼温水で暖房されたハウスで育てられるメロン

それもそのはず。まだまだ雪が深い2月からハウス栽培を始めるため、地中のパイプに温水を通して6月中頃までハウス全体を暖房しているとのこと。さらにメロンが地熱で傷まないように、その一つ一つに「発泡スチロールの座布団」を敷いて保護しています。

▼白い座布団に鎮座するメロン

それだけではなく、花は鹿児島から連れてきたミツバチをハウス内に放して受粉させる、メロンは毎日太陽の当たる方向に向けて一つずつ回転させるなど、メロンにかける手間暇は想像以上!

「蝶よ花よ」ならぬ「蜂よ花よ」で農家の愛をいっぱいうけた「温室育ちのお姫様」たちは、ハウスの中で輝かしいオーラを放ちながら市場に「嫁ぐ日」を今か今かと待っています。そんな可憐な姿を見ながら、夕張メロンの美味しさとは、その味や姿だけではなく、作物に注がれた生産者の大きな愛だったのだとの感慨をしみじみいだきました。

▼生産者の愛を受けて嫁ぐ日を待つ

メロンをお得に買うならこんなお店も!

せっかくメロン王国・夕張に来たのですから、ひとつか二つお土産に買って帰りたいものですよね。そうは言っても気になるのが、メロンのお値段。2016年度の初競りで出た「2玉300万円」は極端な例としても、「ちょっと買う」には思い切りがいる高級品である事には違いありません。

前述のように生産農家の方々が手間暇かけて丹精に育てた夕張メロンです。「生産コストがかかり、高くて当然」という事は充分納得しつつも、どこかに「穴場」はないものかと地元の方にこっそりうかがってみれば……ありました、ありました、「地元住民ご贔屓」のお店が。

▼地元住民ご贔屓のお店「ビックショップかね安」

そのお店は「ビックショップかね安」。店頭に設置された夕張メロンコーナーには「秀・優・良」などと記載された高級な夕張メロンがずらりと並んでいますが、一角には茶箱に入った「本日のお買い得品」も。

▼夕張メロンコーナーの一角には、お買い得品も

これらは、かね安のオーナー店長、稲村さんが「地元の方々にこそおいしい夕張メロンを安く食べていただきたい」という思いを込め、規格から外れた「個撰」と呼ばれるメロンを毎朝市場で選別し、品質チェックしてから買い付けているという逸品です。

「安いから味が劣るということではありません。これらはネットの張りが薄い、ツルが折れているというだけの理由で規格外になってしまった品で、味や風味は決してひけを取りません。自分で食べるにはむしろオススメの品です」と述べる稲村さん。

▼店長の稲村さん

財政破綻から10年。今夕張市は人口の減少と高齢化、そしてそれに伴う地域経済の疲弊とたくさんの悩みをかかえながら再生への道を歩んでいる途上です。

「こんな時だからこそ僕たちが頑張らなければならない。自分にできる事は地元農家の方々が一生懸命作ったメロンを少しでも安く、たくさんの方々に食べてもらい、ふるさとの良さを知ってもらう事なんです」メロンと自分のふるさと夕張への想いを熱く語るその顔は、きらきら輝いてました。

モノ作りにかける農家の「願い」、そしてそれを支える地元の「願い」……。一球のメロンに込められた地元・夕張のたくさんの「願い」は、これから夏場のシーズンに向かって全道に、全国に出荷されようとしています。

夕張メロン徹底調査、次回は夕張メロン食べ放題や夕張メロングルメの魅力に迫ります! お楽しみに!

ビックショップ かね安
所在地:北海道夕張市末広2丁目1-6
電話:0123-52-231