函館朝市のお店が夜に営業!?バレンタインの夜に「光の夜市」初開催

【函館市】「函館朝市」(函館市若松町)で、2015年2月14日、第1回となる「光の夜市(よるいち)」が開催されました。朝市内の54店舗が、海鮮丼やラーメンの500円メニュー、海産物の500円セールなどを提供。味噌汁やホットドリンクの無料配布のほか、嬉しいサービスがてんこ盛り。函館海上冬花火の開催日に行われ、周辺のイベントともあわせて魅力にあふれていた光の夜市の様子をレポートします。

厳寒期の「夜市」開催の目的は?

朝市といえば、お昼前後には多くのお店が閉まってしまうものですが、その朝市が、2015年のバレンタインデーに、夕方~夜(16時~20時ごろまで)の営業をしました。名付けて「光の夜市」。

函館朝市協同組合連合会によると、2016年3月予定の北海道新幹線開業を控え、寒さの厳しい冬場にも函館にたくさんの観光客に訪れてほしいと、今後毎年継続して開催していくイベントとして企画。「夜市訪問を入れたツアーなども組まれるようになれば」と期待しているそうです。

朝市に親しみがわくサービスが色々

観光客だけでなく、地元住民にとっても、なかなか魅力的なイベントでした。我が家は函館在住歴2年半。引っ越してきた当初には、まず朝市へ行ってみようと出かけてみたものですが、すっかり函館の住民になると、普段はなかなか行く機会がありません。しかし、海鮮丼やラーメンなどのワンコインメニュー、温かい飲み物の無料サービス、買い物、飲食をした客先着100人への青函連絡船「摩周丸」の入場券(通常は400円)のプレゼントなどもあると聞けば、行かないわけにはいきません!

▼買い物、飲食をした客先着100人にプレゼントされた青函連絡船「摩周丸」の入場券

朝市駅二市場内の活いか釣り堀の料金は、通常は時価。この日は本来600円のところを500円で体験できました。イカのエンペラに針を引っかけるだけなので、簡単に釣ることができ、釣ったイカはすぐにさばいてしょうがを添えてもらえます(函館流の食べ方ですね)。柔らかく甘みのあるイカは、子どもにも大人気です。

▼ワンコインで活いか釣り体験


さらに、イカ釣り体験者には、朝市内で使えるお買物券が当たるくじ引きも。ハズレくじはなく、我が家も2人がイカ釣りを体験して、100円×2人分のお買物券をゲット。隣接するお店で、通常850円の根室産の氷下魚(こまい)がワンコインセールで500円になっているところを、さらに200円分の割引券使用で300円で購入。通常1200円のカニ焼売(6個入り)が500円で売られていたお店では、思わず「500円でいいんですか!?」と聞いてしまいました。

▼海産物のワンコインセール色々

味噌汁の無料配布は、岩海苔ととろろ昆布の2種類。熱々で紙カップに量もたっぷり。おなかを適度に満たしてくれました。甘酒やチョコレートドリンクの無料配布もありましたよ。何よりも楽しみだったワンコインの海鮮丼は、味噌汁付きで具とご飯の量もほどよく、大満足!

▼岩海苔ととろろ昆布の味噌汁の無料配布

▼函館朝市内の食堂で。これでワンコイン

函館のライトアップイベントとのコラボ

この夜市は、JR函館駅周辺やベイエリア、元町エリアで行われている「函館冬フェスティバル」や、「函館海上冬花火」に合わせての開催。夜市の小道を照らしていたのは、地域住民や観光客が100%植物性のろうそくで作ったワックスキャンドル。冷たい外気をろうそくの明かりが和らげてくれます。

2月末まで行われている「はこだてイルミネーション2015」。JR函館駅前も、白を基調とした落ち着いたライトアップに包まれています。駅前広場では、ガラスの浮き球でかたどられた函館の地形の中の好きな場所に、1人1個キャンドルを置いて函館の夜景を作りあげるイベントもあり、幻想的な雰囲気に包まれました。

▼キャンドルイベント「みんなで作ろう函館夜景」

函館海上冬花火も開催

2月11~15日の5日間連続で予定されていた、毎日19時40分から20分間、約2000発の「函館海上冬花火」。前日は強風で中止になり、14日も吹雪に見舞われたのですが、無事、花火が上がりました。

冬場の函館は観光客の足も落ちますが、雪に包まれた独特の地形が醸し出す風景や、イルミネーションイベント、美味しい海の幸など、北海道の港町としての魅力がいっぱい。夜市も、来年はさらに多くの人でにぎわうことでしょう。