旭山動物園に合わせて立ち寄りたいカフェ特集(2)―ロースターコースター

【東川町】 我、コーヒーには人よりうるさいんだよネというそこのあなた。是非その挙手した手を上げたまま前進していただきたい。さあ向かう先は東川町「コーヒーショップ&Bar ロースターコースター」。

実は筆者が5月に執筆した「ベジパルフェ」の取材後に訪れたコーヒーショップなのだが、自身の注文を待っている間、カウンターに座っていた男性のお客様が「旭川の喫茶店を全部回ったけれどやっぱりここのエスプレッソが一番だ」という言葉を耳にした。これは気になる!!そしていただいたコーヒーはまさに圧巻というか新感覚というか初体験というか……。苦味が少ないのにしっかりコーヒーの味がある。これはいつか書かせていただかなければという使命感をひしひしと手の奥に感じていたのである。

統一された新鮮さへのこだわり

 
上に書いた「苦味が少ないのにしっかりコーヒーの味がある」ということを、ズバリ伺った。
豆がフレッシュであること、自家焙煎、出し方、お湯の温度などがすべて整い、さらにフレンチプレスで提供することによってよりやさしい味になるとのことだ。


「コーヒーが苦手」という人の多くはその「苦味」を挙げる。分かり易くいうと数か月経ったコーヒー豆を焙煎していただくと、苦味の増したコーヒーをいただくことになるのである。ロースターコースターでのコーヒー豆へのこだわり、フレッシュなその期間は一週間~三週間とのこと。

他にもコーヒーに関する知識を色々伺えた。ホットコーヒーは時間が経つにつれ苦味が増すということ(会議などで最初に出されたコーヒーを会議終わりに飲むと苦く感じることなど)、それに関連して水出しコーヒーは味が変わらないことにもびっくり。水出しコーヒーをたくさん作っておいて、ホットが飲みたい時にはそれを温めて飲むという方もいるそうだ。

夏のおすすめ「水出しコーヒー」を試飲させていただいた。
右は水、左が水出しコーヒー。
どちらもすっと喉を通る。こんなにすっきりと飲める水出しコーヒーは初めてだった。
 

ランチの注文と北海道と

注文はまずこちらのカウンターへ。お会計を先にし、番号札を持って待つ。ワクワク。

ランチタイムだったので、パニーニのセットをいただいた。Aセット・Bセットがあり、Bセットはスコーン付き。この日はハム&チーズやターキーペスト、イタリアンドライトマト&フェタチーズなど4種のパニーニから選ぶことができた。筆者はハム&チーズのセットだ。砂時計が落ちた頃、プレスしてカップにコーヒーを注ぐ。間違いなく絶品!!

ランチ以外では、フレンチプレスコーヒーはもちろんのこと、エスプレッソ、紅茶、ジュース、アルコール類もある。
いただきながらふと壁を見ると北海道があった。


そう、写真の男性がこのお店のオーナー、ウィルコックさん。お生まれはイギリスだそうだ。物腰やわらかく、透き通る青い目がとても印象的。イギリスと北海道は気候や天気が似ていて住みやすいと話された。カウンターには男性お一人のお客様も多く、コーヒーの味、そしてその人柄が男女問わず支持されていることが見えた。


ベジパルフェとご一緒に

ロースターコースターは旭山動物園から一番近い道の駅、ひがしかわ「道草館」の通りを挟んで斜め向かいにある。さて、ナベサユ執筆「ベジパルフェ」の記事を一度読み直していただこう。ベジパルフェの現在のフレーバーは6月末まで。7月からは新たなフレーバーとなる予定だ。ロースターコースターでランチの後にベジパルフェというルートをご提案。

そして勿論、観光で歩き疲れた身体にすっきり沁みわたるコーヒーを堪能、さらにはコーヒーにはうるさいと最初に公言した皆がこのお店で唸ったときに筆者は心の中でガッツポーズをする。

ROASTER COASTER(ロースターコースター)
所在地:上川郡東川町西町1丁目1-13 [地図]
TEL:0166-73-7665
営業時間:日~木11:30~18:30、金・土11:30~23:00
定休日:月曜日 ※不定休有
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