【小樽市】 1936年に喫茶店として創業、1967年より洋菓子店としてスタートし、77年の歴史を刻んできた「洋菓子の館」。しかし、2013年5月に経営不振のため倒産。このニュースが報道された際、小樽市民だけではなく道内の人々は驚いたことでしょう。
そんな衝撃的なニュースから約半年後、なんと「洋菓子の館」が「館ブランシェ」として、12月15日(日)にプレオープン、12月21日(土)にグランドオープンしました。
小樽市民に復活を望む声が後を絶たなかったこと、小樽市内の飲食店を運営する「小樽運河株式会社」オーナーの”小樽の文化ともいえる館を無くしてはいけない!”という思いが館を引き継ぎ、40年以上「洋菓子の館」の味を守り続けた武田さん、17歳の若き職人である前川さん、中堅職人の赤澤さんといった「洋菓子の館」を知る3名の菓子職人と共に再スタートすることになったといいます。
今回、筆者はグランドオープン日に足を運びました。
「館ブランシェ」の店舗は、花園銀座商店街に位置する「洋菓子の館」本店だった店舗が引き継がれています。
店内に入ると、多数のお客さんの姿が。ショーケース内をじっくり眺めるお客さんの中には、トレーいっぱいにケーキをオーダーしている人もいました。
ケーキを選ぶ際、どのケーキも幼少時代から馴染みのあるものばかりだったので、ショーケースを見た時に「あのケーキ、また売られてるんだ!」と嬉しい気持ちになりました。今回は数あるケーキの中から3点を紹介します。
▼プリンアラモード
「プリンアラモード」は、キャラメルソースがほろ苦く、プリンが丁度良い甘さ。
▼グランドエンペラー
「グランドエンペラー」は濃厚なチョコの風味を楽しめます。バラの飾りもお洒落。
チョコ好きな方にはお勧めの一品。
▼バナナチョコ
「バナナチョコ」はチョコムースの中にバナナがゴロリ。
上に載っている刻まれたチョコレートもボリュームがあって零れてしまいそう!
思えば筆者が館でケーキを買う時は必ず「バナナチョコ」を購入していた記憶があります。
この日は、プレゼントという事でクッキーを頂きました。
クリスマスらしい可愛いツリーの形です。
また、お店に入って左側には大きなお菓子の家があり、親と共に来店した子供達は「これ、お菓子で出来てるの?」「お菓子の家!」と興奮気味でした。
店内で対応して下さった「小樽運河株式会社」の鈴木幸治さんによりますと、お菓子の家は「館ブランシェ」の職人達が作り上げたといいます。じっくり見ると、家の壁や屋根の細部までこだわりが感じられました。
同店の喫茶コーナーは来年(2014年)2月オープンとのこと。今までのケーキと共に新しいケーキも販売していくという事ですので、「洋菓子の館」の味にまた会いたい方・「館ブランシェ」の新しい味に出会いたい方は是非足を運んでみてください。
▼館ブランシェ
所在地:小樽市花園1丁目3-2
TEL:0134-23-2211