はじめまして、オホーツク観光大使のラウフェンCukaです!「オホーツク まち発見!! 旅紀行」連載第一回目です。オホーツクには実際に行ってみなければわからない魅力がたくさんあります。このコーナーでは、オホーツクを旅して感じたことや見どころ、その魅力をお伝えしていきます。第一回目は私の故郷でもある知床。冬の知床の自然体験の様子をお伝えいたします。
オホーツクの海で「流氷ウォーク」!!
冬のオホーツク海と言えばやはり流氷。そこでまずは、流氷を楽しむ方法の一つである「流氷ウォーク」をご紹介します。
流氷の上を安全に歩く為のドライスーツに着替えて出発です。最初しばらくは平らな氷の上を歩きます。流氷が敷き詰められた海がその場で凍ると平らになるそうです。大きい氷の塊もたくさんあり、耳を澄ますと流氷の”キシキシ”という音が聞こえました。流氷が少しつづ動いているようです。
流氷に穴を空けた場所から海の中に入りました。冬のオホーツク海に入る機会は滅多に無いですが、ドライスーツ越しにも冷たく感じました。その時によって毎日表情を変える流氷。積み上がった流氷の上から見渡す知床の景色は、夏では見ることができないその時限りのものです。是非体験してみてはいかがでしょうか。
※流氷ウォークには、専門の知識を持ったガイドの引率が必要です。
オオワシ、オジロワシを観察する「冬の動物ウォッチング」!!
まず最初に、移動中の車内でオオワシ、オジロワシについて、体長、飛び方、色の違い、どこから来たのか等を、絵を使ってわかりやすく教えてくれます。そのあと、実際に双眼鏡や望遠鏡を使ってオオワシ、オジロワシを観察しました。近くで見るととても精悍な出で立ち!この時は幼鳥も見ることができました。
実物大のオオワシの手作り人形も持たせてもらいました。実際に持ってみると オオワシがとても大きいのがわかりますね!エゾシカやキタキツネ、運がよければアザラシに出会うこともあるそうです。
原生林スノーシュートレッキングで森の動物たちと出会う
知床の原生林の中をスノーシューを履いて歩いていきます。森の中には様々な動物が暮らしています。ガイドさんが動物の足跡や食べた物等の痕跡を探しながら、知床の森について色々な事を教えてくれます。道中、熊の木を降りた爪の跡やクマゲラが餌を食べた跡の木を観察。爪の跡がくっきりついていたり、木にいくつか大きな穴が空いていました。
森の中を歩いて行くと広場に出ました。「男の涙」という滝に到着です。ここはオホーツク海と知床の断崖が一望できるスポットです。この日は流氷も海に隙間なく敷き詰められ、見渡せば青と白の風景。天候も良く、遠くまで見渡せました。
動物たちとも出会いました。エゾシカ達が集まって立ちながらうたた寝をしていて、なんとも微笑ましい光景を見ることができました。三時間程森の中を歩きましたが、今回はエゾシカの他にアカゲラ、エゾリス、キツネを見ることが出来ました。森の事を沢山知ることができあっという間の時間でした。最後に車に乗りながら「熊の足跡なかった?」「なかったですね」こんな会話がありました。3月を過ぎると、暖かい日は熊が冬眠から目覚めている時もあるそうです。出会ってしまったらと思うと少し怖かったCukaでした。
夜には「冬の雪明かりハイキング」も体験させていただきました。知床の森の中をスノーシューを履いて歩く体験ツアーです。だんだんと建物の明かりが消えていってそこは光が何もない森の中。広場のようなところに出て寝転がり空を見上げると、こぼれ落ちそうな程の満天の星でした。ここで、冬の星座についてガイドさんが教えてくれます。空気も澄み渡り静寂な夜の森はとても幻想的でした。
― いかがでしたでしょうか?冬の知床は夏とはまた違い、見ることの出来る風景や動物も様々です。春夏秋冬一年を通して様々な自然の魅力を知床でぜひ感じてください。
編集後記
(今回載せきれなかった写真は、こちらで公開していきます)
ラウフェンオフィシャルブログ
▼取材協力:知床ネイチャーオフィス http://www.sno.co.jp/
流氷案内人 古坂彰彦さん