帯広の食といえば「豚丼」ですね。帯広発祥と言われている有名なもの。しかし、帯広で人気があって帯広発祥の食べ物がほかにもあったんです。
その名は「中華ちらし」。まだ十勝名物として定着してはいませんが、地元帯広ではもう庶民の味。まず、中華ちらしとはなんぞや?というお話から。
豚丼同様丼ものです。白菜、たまねぎ、もやしなどの野菜、いかやホタテ、えびといった海産物、豚肉(これはお決まりですね)をいためて、いり卵を加え、白米のご飯に載せるだけ。中華というくらいだから味付けはあんかけかと思いきや、そうではない……。砂糖やしょうゆを使って和風の味を出しているのが最大の特徴です。
広まったきっかけは、というと、発祥地とされる市内の料理店「割烹松竹」の従業員が「賄い食」として食べていた中華ちらしを大絶賛。いつしかお店の料理ともなり、市内の各料理店でもまねしてメニューに加えていったとか。
中華ちらしが生まれた年は定かではありませんが、こうした歴史を重ねて、帯広市民に親しまれていったようです。この歴史は幾分か「豚丼」の歴史にも似通ったところがあります。賄い食というのは違いますが、市内各店舗がメニューとして取り入れていって、いつしか庶民の味になったというのは似ていますね。
帯広に行けば、市内の中華料理店にはたいていメニューとしてありますので、それを食べるのが一番いいけど、2005年8月から十勝管内のセブンイレブンでも、本物と若干の違いがあるけど、弁当の棚に置いてあります(495円)。ぜひ食べてみてくださいね~。
コンビニバージョン原材料:米、たまねぎ・白菜・もやしなどの野菜あんかけ、豚肉揚タレ和え、玉子そぼろ、小松菜煮、イカ煮、人参煮、帆立煮、辛子、付け合せ(謎)、アミノ酸など調味料、香料など。カロリーは732kcal。わらべや北海道十勝工場が製造しています。