石勝線夕張支線の終着「夕張駅」。駅周辺にはホテルが二軒あるほか、マウントレースイスキー場もあり、夏冬問わず多くの人たちが集まり賑わいをみせる。
そんな夕張駅前に、屋台村「バリー屋台」があるのをご存じだろうか。ラーメン、ジンギスカン、寿司、パフェまで食べられるお店が軒を連ね、「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と我が家のような雰囲気が感じられる。
人口減少が止まらないが、「田舎 夕張だからこそ」を求めて今日も仕事に精を出している屋台村村長のつるちゃんこと橋場英和さんに話を聞いた。
駅前を賑わい、そして街全体を明るく
屋台村のドアを開けると愛くるしい笑顔で迎え入れてくれた村長。「おぉ、おかえり!」と。この屋台村で色々な出会いと別れがあったが、何よりも人との出会いが魅力であり楽しみであると語る。
財政破綻した3年後、2009年9月9日オープン。市外の企業が「今のままでは本当に夕張市が暗く、街も寂しくなり人口流出に歯止めが利かなくなるのでまずは駅周辺に賑わい、人が集まる場所が欲しい。そして街を元気にしたい」と立ち上がりこの屋台村が誕生した。
食べたいものが何でもそろう屋台村
「バリー屋台」全部で7店舗を構え、ラーメンやお寿司、ジンギスカンはもちろん、夕張名物「夕張メロン」や「カレーそば」も食べられる場所。また最近話題になっている「締めパフェ」ももちろん揃えている。
連休や夏休みは観光客が多く訪れ、冬になると近くのスキー場はパウダースノーで、スキーやスノボーをする人にとってはうってつけの場所で、外国からも多くの人が押し寄せる。なんといっても新千歳空港から最も近いスキー場だ。そのスキー場から徒歩圏内なので、スキー帰りにぷらっと立ち寄るのもいいかもしれない。
つるちゃんオススメ、ピリ辛ジンホル定食
ピリ辛ジンホル定食(850円)は、ラム肉とホルモンをミックスしてちょいピリ辛のつるちゃん鉄板の人気定食。ラム肉独特の臭みや癖もなく、ジンギスカンが苦手な人や牛肉や豚肉など他の肉に比べてカロリーが低くヘルシーなラム肉を使用しているので、女性や体型を気にしている方にもオススメ。つるちゃんこだわりの北海道米の上に乗せて丼風にして食べるのもあり。
「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と我が家のような懐かしのある雰囲気
最盛期は12万人余りいた夕張市も今はついに9,000人を割ってしまった。それでも7、8月に里帰りで訪れる元市民はもちろん、初めての方に対しても「おかえりなさい」、「いってらっしゃい」とお店の人が一声をかける。この雰囲気が故郷に帰ってきたようで、どこか田舎のあのたまらない懐かしさを感じる。
田舎だから夕張だからこその温かみのある場所へ
これからも人口が減り続けるかもしれない。しかし屋台村がある以上は、田舎を離れた人、都会から戻ってきた人、ぶらりと来た人関係なく屋台村に訪れる人みんなに「いってらっしゃい」、「おかえりなさい」といつでも迎え入れる温かみのある場所へ、これからも何一つ変わることなく通常営業でお客様を迎え入れていくことだろう。
▼バリー屋台
所在地:夕張市末広1丁目81
営業時間:11:00~22:00
定休日:各お店によって異なりますので、HPをご覧ください。
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