阿寒湖で自生の球状マリモを見ることはできないですが、マリモを観察できる施設も開設されています。阿寒湖畔でマリモを見られる施設をご紹介します。
本物のマリモを見るには阿寒湖に行くしかありませんが、阿寒湖に生息する球状マリモは一般の人は見ることはできません。確認されている群生地は陸からも湖からも立ち入りが制限されているからです。観光船でさえ1961年まではマリモ生息地を航行し湖底のマリモを見せていましたが、それも規制しました。
阿寒湖では2ヶ所、一般の人が見ることができるマリモ展示施設があります。一つは、阿寒湖に浮かぶチュウルイ島の「マリモ展示観察センター」で、遊覧船の阿寒観光汽船に乗船して1時間半の旅となります。2002年4月にオープンした阿寒湖温泉街東部にある環境省の「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」が加わり、2施設で見学できます。
マリモ展示観察センター
阿寒湖北部のチュウルイ島にある施設。1978年竣工、1995年全面改修。遊覧船に乗船して行きます。チュウルイ島での停泊は15分なので、ゆっくり見学したい場合は次の便に乗ることもできます。展示施設にはマリモを展示する水槽が並んでいます。マリモがごろごろ転がっている大水槽、超巨大マリモの水槽、壊れたマリモの水槽、チュウルイ湾の生息地ライブカメラなど、マリモが分かる展示内容になっています。
なお、せっかく遊覧船に乗るのですから、阿寒湖を存分に楽しみましょう。船は阿寒湖温泉街~マリモ展示観察センターを往復するだけでなく、阿寒湖東部の入り江まで入っていきます。全体で約1時間半のツアーになりますが、阿寒湖のいろんな顔を見ることができるので、遊覧船の旅もお勧めです。
阿寒湖畔エコミュージアムセンター
2002年オープンの環境省施設。入場無料。阿寒湖のマリモだけでなく、世界・国内各地のマリモを展示した水槽もあります。最も大きな空間であるアクティビティサロンには、水槽展示があり、ここに大小様々なマリモを観察できます。また、マリモに関するパネル展示や新聞記事など資料が豊富で、マリモ研究はここでできるでしょう。