大沼国定公園の最高の楽しみ方、それは大沼の大自然と触れ合うことです。気軽に楽しめるのは、大沼湖・小沼湖に浮かぶ無数の島を散策する「島めぐり」です。お財布に余裕があれば、遊覧船やボートといった水上からの大沼観光もオススメです。ここでは、島めぐりと遊覧船での大沼観光の魅力をご紹介します。
大沼湖・小沼湖の島めぐり
大沼公園には、大小126の島々が浮かんでいます。すべての島に行くことはできませんが、大沼公園駅周辺の幾つかの島については橋が架かっており、散策することができるようになっています。代表的な三つの散策コースを紹介しましょう。
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一つ目のコースは、大沼公園広場の遊覧船乗り場脇の「西大島橋」から「千の風になってモニュメント」のある「西大島」と「東大島」の2つの島を巡るコースで、約15分とお手軽です。他のコースの中でも散策路がよく整備されていて歩きやすく、多くの人が利用します。
二つ目のコースは、大沼公園広場横のモーターボート乗り場の「後楽橋」を渡り、7つの島を巡るコースです。「公魚島」「浮島」「アイヌ島」「日の出島」「石楠花島」などを通って一周するコースです。舗装はされておらず、道が細く起伏のある場所もあるため、自然を楽しめるコースの一つとなっています。橋を渡るたびに様々な表情を見せてくれます。所要時間は50分ほどです。ここはショートカットコースもあります。
三つ目のコースは、小沼湖にあるコースです。大沼公園駅北側の踏切を渡って、「小沼橋」「すずらん橋」を渡るコース。これは島ではなく入り江のようになっているエリアです。利用者は少なく穴場と言えるコースです。所要時間は25分です。
大沼湖・小沼湖を別の場所から眺望する
大沼公園広場は大沼南西部にあるので、別の方向からも大沼を見てみましょう。大沼東側から見ることができるのが「東大沼キャンプ場」です。キャンプ場として利用できる場所ですが、芝生と砂浜のようになっている場所もあり、少し静かな環境で大沼を楽しむことができるスポットです。大沼湖南岸沿いには、駒ヶ岳と大沼をセットで見ることができるポイントが何カ所か点在しています。
小沼湖を一望できるのが、小沼湖北東部にある「白鳥台セバット」です。大沼湖と小沼湖が唯一つながっている場所にあり、小沼湖の南側を見ることができます。遊覧船やボートが、道路と鉄道の橋である月見橋をくぐって通っていきます。駐車料金のかからない駐車場もあるので、ここも訪れておきたいスポットです。
大沼公園全体を一望するスポットもあります。小沼湖を間近に見られる展望台としては、小沼湖西部にある「日暮山展望台」(303m)があります。もっと高いところから一望するなら、北斗市側から入る展望台になりますが、「きじひき高原パノラマ眺望台」(684m)があります。ここからは、大沼小沼はもちろん、駒ヶ岳、函館地方の平野部や函館山まで見ることができるのが魅力です。
大沼小沼を水上から楽しむ―遊覧船
大沼湖と小沼湖を水上から楽しむなら大沼合同遊船の遊覧船がオススメです。遊覧時間は約30分で大人960円。大沼公園広場の遊覧船乗り場から出航し、大沼湖を半周ほどした後、小沼湖に入り、戻ってくるというコースになります。散策で上陸できない島々も間近に見れます。船にはガイドが同乗し、大沼の島や自然の説明をします。大沼について詳しくなれること間違いなしです。