天気の良い日にだけゲレンデに出現!トマムの「絶景シャンパンバー」

ニセコ、ルスツとならんで北海道では三本の指に入るスーパースノーリゾート「星野リゾート トマム」。面積145haを誇る広大なゲレンデには初心者に優しいスロープから上級者用の非圧雪バーンまで合わせて29のコースが展開されており、その総滑走距離はなんと21.5km。北海道のスキー・スノーボード愛好家にとって、一度は滑っておきたい「聖地」です。

▼北海道では三本の指に入る「星野リゾート トマム」

▼冬期に開村する氷の街「アイスヴィレッジ」

トマムの冬は、スキー、スノボをしない一般の観光客にも開放されています。エリア内には波の出るプールで泳げる「ミナミナビーチ」あり、またゲレンデ内で食事やショッピングができる「ホタルストリート」や冬期限定で開村する氷の街「アイスヴィレッジ」もありと、見所、遊び所はいっぱい!

▼ビュースポット「Cloud Walk(クラウドウォーク)」

中でも見逃せないのが、標高1,088mの「雲海ゴンドラ」山頂駅に設置された二つの絶景ビュースポット、「霧氷テラス」の展望カフェと「Cloud Walk(クラウドウォーク)」です。

▼Cloud Walkの眼下には絶景が……

「Cloud Walk(クラウドウォーク)」とは、斜面から空中にせり出すように作られたユニークな雲形の展望ブリッジ。天気の良い日なら、眼下にスキーコースとゲレンデ内にそびえ立つトマムのランドマーク「ザ・タワー」が、そしてその彼方には日高山脈の雄大な風景が見渡すことができ、まさに「雲の上をお散歩」しているような雰囲気を味わえます。

ゲレンデに出現する「幻のシャンパンバー」

さて、この「星野リゾート トマム」が位置する占冠(しむかっぷ)村。ここは1月から2月の厳冬期にはマイナス30度近くまで冷え込むこともある北海道の中で最も寒い地域の一つですが、3月も春スキーのシーズンに入るとポカポカ陽気の日も。

そんな天気の良い日にゲレンデを滑っていくと、その一角に不思議なものを発見。
あれ、雪上車? でも後ろには何やら屋台のようなものが……。

▼雪上車が牽引する「絶景シャンパンバー」

近寄ってみると、それは雪上車が牽引する移動式の屋台バーでした。

「絶景シャンパンバー」と名付けられたこの屋台は3月の晴れた日にだけ突如として出現し、しかもその日に「景色が良い」と思われる場所をランダムに選んで開店するという、実に気まぐれなお店。出会えるか否かはその日の運次第で、まさに「幻のシャンパンバー」なのです。

雪上で本場のシャンパンを味わう

屋台とはいえ侮るなかれ。カウンターにならんだずらりと並んだシャンパンは、ロゼに白、甘口からドライまでその数20種。ボトルもモエ・エ・シャルドンにデタンジュ、ローランペリエなどそうそうたる本場のブランドを取り揃えており、中には「夜のすすきの」でオーダーしたらびっくりするお値段のドン・ペリニョンも! 左党ならずともついつい手を伸ばしてしまいそうになります。

▼カウンターに並んだ本場のシャンパン

シャンパンは白が定番ですが、ここでは白銀のゲレンデで色映えするロゼを注文してみました。

雪原の中にもかかわらずビシっとスーツ姿でキメたダンディーなバーテンダーさんが、慣れた手つきでボトルをあけ、シャンパンをグラスに注いでくれます。

ワイングラスを満たすピンク色の液体とその表面を覆うきめ細かな白い泡、そしてバーテンダーさんが静かに語るシャンパンのお話。

今自分がいるのはゲレンデでなく、おしゃれなフレンチレストランかシックな夜のバーではないかと思ってしまいそうになります。

大自然に抱かれたトマムの絶景を眺めながら、気のあうスキー・スノボ仲間と、あるいは恋人や家族とグラスを掲げて、さあ乾杯!

甘すぎず辛すぎず、適度にドライなロゼの深い味わい、口中を刺激するスパークリングの心地よい飲み口、そして、かすかに鼻に抜けるフルーティーな芳香……。

「ゲレンデの屋台」という非日常的な場所で極上のシャンパンにほんのりと酔いしれながら、会話も弾み、至福の時間が過ぎて行きました。

なお、こちらの「絶景シャンパンバー」の風景を動画にしましたので、あわせてご覧ください。

【動画】動画で見る絶景シャンパンバー

絶景シャンパンバー
開催日:2019年3月1日~3月31日のうち、晴れの日限定(当日の開催可否は、朝8時ごろTODAY’S TOMAMU にて案内)
時間:10時~14時30分(L.O.14時)
料金:ノンアルコール一杯500円~/シャンパン一杯1,000円~
場所:「星野リゾート トマム」ゲレンデ内のどこか
公式サイト