【帯広市】帯広競馬場敷地内に2010年8月6日にオープンした「とかちむら」。今年2015年にオープンから5周年を迎えます。競馬場では世界唯一の「ばんえい競馬」が見られるほか、ばん馬に関する資料を展示する「馬の資料館」、そして十勝産食材をふんだんに楽しめるショップ・レストラン・スイーツ店が軒を連ねる施設です。
「とかちむら」は近年、新スポットが続々誕生し、施設の魅力や楽しみ方が格段にアップしました。2014年12月には新たなパワースポット「十勝輓馬神社」がオープンし既に好評を得ているほか、2015年には新店舗として、スイーツ&フードセレクトショップ「BELL POSTOKACCHI(ベルポストカッチ)」、オシャレレストラン「million sante(ミリオンサンテ)」、アニメ『銀の匙』グッズや雑貨など十勝のお土産を取り揃える「Locarista(ローカリスタ)」がそれぞれオープンしました。
そこで今回は、魅力がアップした「とかちむら」の楽しみ方を一挙ご紹介します。前編の本稿では、自分で十勝産ピザを焼いていただくことができる感動体験「石窯焼きピザ体験」、2014年暮れにオープンしたパワースポットとして期待が高まる「十勝輓馬神社」を中心に紹介しましょう。
十勝のおいしさ詰まったピザを自分で焼ける「石窯焼きピザ体験」
とかちむらでは、2015年で3年目を迎える「石窯焼きピザ体験」を夏季限定で楽しむことができます。
とかちむら村長の山中大輔さんによると、来場者へのまかないとして出すことができないかと思い付き、石窯を譲り受けて始めたそう。
ピザは予めとかちむら内の産直市場で冷凍されているものを購入します。冷凍ピザは、「HAPPINESS DAIRY」(ハピネスデーリィ[嶋木牧場]・池田町)と「NEEDS FARM」(ニーズファーム・幕別町)の2社のもののほか、2015年2月オープンの「Bel postokacchi」でも販売する予定です。例えば「HAPPINESS DAIRY」のピザは、「赤いルバーブと緑のえだ豆」「カマンベール&インカのめざめ」の2種類あり、いずれも十勝産食材をふんだんに使ったピザです。
今回実際に体験したのは「HAPPINESS DAIRY」の「カマンベール&インカのめざめ」。スタッフが薪を焚いてくれていますので、体験者はピザを石窯の中に入れて出すだけ。石窯の温度は約300度で、冷凍ピザだと10分ちょっとで焼き上がります。待っている間に施設内をぶらっとまわってみるのものいいですね。
あとは適当にカットして、アツアツのピザをいただきます。ホクホクで甘いいもととろとろのチーズがピザソースとマッチ。焼き色のついたパリパリの生地もおいしく、石窯焼きピザならではの感動体験です。
おいしい食材が豊富な十勝で、十勝産が詰まったピザを、自分で焼いて食べることができるのはなかなかできない貴重な体験。十勝が舞台の漫画『銀の匙』でも石窯でピザを焼くシーンが登場しますが、まさにそれに似た体験ができること間違いなしです。中にはピザに飽き足らず、ジャガイモなどの素材をそのまま焼いて食べたいという声もあるそうで、その場合もできる限り対応してくれるそうです。ちょっと立ち寄って気軽に体験できるのもうれしいですね。
石窯焼きピザ体験は、原則として5~10月末日までの毎週土日12:00~14:00まで。ピザが飛んで行ってしまうほどの強風時など悪天候の日は体験できないので注意を。石窯焼き使用料は300円で、ピザ購入時に支払います。
滑り止め蹄鉄が鎮座するパワースポット「十勝輓馬神社」
十勝輓馬(ひきうま)神社は、とかちむら内競馬場ゲートのすぐ手前に、2014年12月25日に完成した新たなスポットです。
同神社では、ばん馬が使う冬用の滑り止め蹄鉄を入魂鎮座していることから、受験シーズンを迎える冬は合格祈願に訪れる人も多いのだとか。ほかにも、旅の交通安全を祈願したり、金運上昇といったご利益もあるのだそう。
神社内にある赤いボックスは、大人気の「うまみくじ」。「馬のことわざが入った『うまみ』のある『うま』みくじ」を1回100円で引くことができ、引いたくじは向かって左手に結んでおくことができます。
絵馬や札はスイーツ棟のショップ「Localista(ローカリスタ)」で購入することができますよ。
足元にも目を向けてみよう!北海道の方言が学べるメインストリート
帯広競馬場ゲートに通じる「とかちむら」のメインストリートには、北海道の方言が足元のタイルに書かれています。例えば「おばんです」「おっちゃんこ」「めんこい」「じょっぴんかる」「いたましい」「こわい」「くっちゃべる」「手袋はく」「いんでないかい」「みったくない」「したっけ」「ゆるくない」など、どれだけ方言を知っているかチェックしてみましょう。
後編では、「とかちむら」のショップやレストランをいくつかご紹介します。
取材協力:とかちむら/モデル・リポート:竹中里佳