実りの大地、北海道。食欲の秋に、ぜひ味わってほしいのが十勝の「地サイダー」です。サイダーと言えば、夏の飲み物のイメージですが、十勝の大地の実りとも相性の良いすっきりしたサイダーをぜひ楽しんでみませんか?
十勝の地サイダー誕生の経緯
地サイダーを生み出したのは、2011年の春。帯広にある北海道中小企業家同友会とかち支部の中に「十勝農商工連携部会」が立ち上がり、時を同じくして「オンリーワン商品開発研究会」ができました。この2つのグループで十勝を発信できる商品開発ができないだろうかと何度も集まり、十勝の魅力の一つである食を意識したもの、例えばサイダーはどうだろう?との意見が出たと言います。
サイダーはアルコールが飲めない人はもちろん、子どもから大人まで親しみやすい商品。そこで「地サイダー」を作ってみようということになりました。
最初の地サイダーは、池田町で生産されている十勝ワインをイメージした「十勝ワイナリーぶどう果汁サイダー」(池田ぶどうサイダーとしてリニューアルして販売されています)。試作を重ね、販売へとこぎつけました。2012年の秋のことです。その後、「とかち地サイダー研究会」が発足。現在も十勝管内のまちの魅力を感じられるサイダーの開発に余念がありません。
▼とかち地サイダー研究会のメンバー。十勝の食の豊かさをサイダーで表現するために、日夜研究、開発のために頑張っている
目指すは「十勝」にちなんで10種類
十勝地サイダーのラインナップをご紹介しましょう。
池田ぶどうサイダー
池田町で採れるワイン用のブドウを使ったサイダー。ほのかな酸味が感じられます。
広尾しおサイダー
広尾町の海(太平洋)をイメージした爽やかなブルーとキリッとした塩味が魅力。焼酎などで割っていただくのもおすすめ。
更別すももサイダー
甘酸っぱいフルーティーな味わいとすももの香りが楽しめるサイダー。焼酎と合わせてカクテル風に飲むと、ちがった魅力も味わえそうです。
本別黒まめサイダー
豆の風味たっぷり、アントシアニンも含まれていて、女性にうれしいサイダーです。レモン汁を加えるとサイダーの色が薄いピンク色に変わり、爽やかに楽しめます。
新得うめサイダー
狩勝高原で実る希少な「奇跡の梅」を使っています。梅の実をイメージした美しいグリーンも特徴。新得名産のサホロ焼酎のサイダー割りで爽やかに。
清水アスパラサイダー
ルチンをはじめ、さまざまな栄養を含むアスパラをサイダーに詰め込みました。ビートオリゴで優しい甘さにまとめています。
足寄町オンネトーブルー
神秘の湖・オンネトー、そして豊かな森で森林浴を楽しんでいるような気分にさせてくれるでしょう。オンネトーの湖水と、希少なマンガン鉱物の沈殿をイメージして作られました。
芽室コーンサイダー
広大な芽室町で収穫されるトウモロコシの風味と色・香りを残し、キレイな黄色に仕上げたサイダーです。
中札内チーズホエイサイダー
2017年秋に新発売となった一品。ホエイはチーズを作る際に副産物として出るもので、高タンパク、低脂肪の食品として注目されています。冷やして爽やかな酸味を楽しむのも、中札内村のコクワワインで割って飲むのもおすすめです。
これで9種類の地サイダーが完成。「十勝」にちなんで10種類を目指しています。期待が高まりそうですね。
秋は収穫祭などが十勝各地で開催。その多くの会場で地元のサイダーが販売されます。1本、250円。地元で採れた美味しさをサイダーとともに味わってください。
職業や年齢を超えて地元愛にあふれた人達が、時間をかけて作り出したサイダー。十勝の食の豊かさ、新しいものにチャレンジするパワーがぎゅっと詰まった美味しさです。
(販売、飲食提供店舗はホームページでご確認ください)