岩見沢市にある「いわみざわ公園バラ園」は、約4ヘクタールの敷地にバラとハマナス、合わせて約630品種8800株が咲き誇る壮大かつ華麗なバラ園です。広い園内はいくつかのゾーンに分かれ、それぞれに見どころのある演出が施されています。中でも今回ご紹介するのは「色彩館」。室内ガーデンとして人気のゾーンを覗いてみましょう。
冬でも暖かな人気の室内ガーデン
▼三角屋根の温室が特徴的な色彩館
色彩館は、北海道では馴染みの少ない温帯性常緑樹をメインとした大温室などがあり、季節や地域を問わず、さまざまな花木を年間通じて楽しむことができます。時にはミニコンサートなどのイベントなども開催されることがあり、植物園ではなく室内ガーデンとして市民に親しまれています。
▼花木に関する相談も受け付けている
それでは、さっそくどんな植物を見ることができるのか、温室の中に足を踏み入れてみましょう。
▼美しく刈り込まれたゴールドクレスト
まず目につくのが、巨大な2本のゴールドクレストです。ガーデニングでも人気のゴールドクレストですが、これほど巨大なものとなると、もはや別の植物のようです。これは15年ほど前に植えたもので、今や5~6メートルかそれ以上まで達しました。
ちなみに写真手前にある鉢植えのものが、一般的によく目にする大きさのゴールドクレスト。比較すれば、その迫力がお分かりいただけるでしょう。あまりの立派さに、この前で結婚式を挙げたカップルもいるのだとか。
▼花水木(ハナミズキ)
▼乙女椿(オトメツバキ)
3月末の取材時に咲いていたのは、花水木や乙女椿といった春が見頃となる花。可憐な姿で、来園者を出迎えてくれます。
▼斑入り葉のセイヨウヒイラギ
また、色とりどりの花とコントラストを成しているのが、斑入り葉などのカラーリーフです。これらの組み合わせの妙が空間に変化をもたらし、緑豊かな自然の中にリズムを生み出します。
▼セイヨウツゲボックスウッド
ゆっくり眺めながら散策しているだけで不思議と心躍るのは、きちんと手をかけられ、演出された空間であるからこそ。ガーデニングが趣味の人は、ぜひ参考にしたいところです。
バラ園内にある大温室だからこそ
色彩館のあるいわみざわ公園バラ園が目指すのは「誇り高き北国のバラ園」。その一端は、色彩館の大温室内でも垣間見ることができます。
▼色とりどりのつるバラ(写真提供:色彩館)
色彩館では、約20品種のつるバラを育てています。北海道内で、これだけ枝が伸びて大きく育っているつるバラを見られるのは、ここだけだということです。
▼今にも香り立ちそうなつるバラ(写真提供:色彩館)
道内最大級のつるバラが見頃を迎えるのは、4月下旬から5月下旬にかけて。この時期にこれだけのバラを見ることができるのは色彩館だけなので、見逃す手はないですよ。
最後に、ひとつ耳寄り情報を。色彩館は、お弁当などの持ち込みが自由。さらには大温室の芝生の上に敷物を敷いても構わないというから驚きです。つまり、このおとぎの国のような空間で、ピクニック気分が味わえるということ。ぜひお弁当片手に、友達や家族と訪れてみてください。きっと楽しいひとときが味わえるはずです。
所在地:北海道岩見沢市志文町794
電話:0126-25-6111
営業時間:9時~17時(季節により変更になる場合あり)
年中無休
入館料:一般(高校生以上)100円、小・中学生50円、幼児無料
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