染退(しびちゃり・しべちゃり):難読地名

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・難易度★★★★★
・読み方「しべちゃり」または「しぶちゃり」。
・由来と意味アイヌ語「シンプイチャロ、シペツチャリ、シベイチャン、シベ
イチャニなど」諸説あり、意味も「湧き水の出口、鮭の産卵場、本流
が散らばる」など諸説ある。
・所在地日高管内新ひだか町
・用例旧染退川、染退橋、染退太鼓、サッシビチャリ沢川、コイカクシ
ュシビチャリ川、シビチャリ山、コイボクシュシビチャリ川、シベチ
ャリ川流域チャシ跡群、染退川土人曳網(ひきあみ)、染退俳句会、
染退ふ化場
・備 考現在の新ひだか町静内川。1950年までは染退川と呼ばれていた。
明治時代以降は地名としては用いられていないが、静内川河口付近の
地名であったとされている。静内川がシベチャリ川と呼ばれていた名
残は、静内川中流にある「シベチャリ川流域チャシ跡群」に残されて
いる。上流域には、シビチャリという名前を使っている河川名も幾つ
かある。歴史的にも古く、この流域のアイヌの闘争が記録されている
し(有名なシャクシャインもここの首長だった)、流域では江戸時代に
砂金堀りが盛んに行われていたとされる。この河川を題材にした今野
保氏著作「染退川追憶」がある。


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