【伊達市】道路の橋として、日本最長距離を誇る橋は東京湾アクアラインが知られています。アクアブリッジといわれる橋は4.4kmあり、日本一位の長さの橋梁と言われています。でも、道内には、ある意味で日本最長の長さを誇る橋があります。それは、「高速道路の橋としては日本最長の橋」です。どこにあるか分かりますか?
橋の名前は「長流川橋」(おさるがわばし)。伊達市に位置し、道央自動車道の伊達IC~虻田洞爺湖IC間にある橋です[地図]。その長さは1772.5mで、高速道路橋梁として日本最長を誇ります。
そこには長流川が流れているほか国道453号線も通っており、それらの上を通っている橋なのですが、川はそんなに広いわけではありません。川と国道453号線の間もかなり距離があります。実際には河岸段丘で、河川流域のくぼみ面積が広いため、橋も必然的に長くなっています。橋の下には農家もあり、川の流域では実際に農業が営まれています。
幅10mの鉄筋コンクリート製の長流川橋の建設は、清水建設により、1991年8月から2年半かけて行われました。高さのある橋脚は約43基で、40m間隔で並びます。橋は緩やかなカーブになっており、下から全体を写真に収めるのは至難の業です。
意外と知られていないけど、日本一の長さの橋、長流川橋。橋の上を函館方向に走れば、遮るものもないため、右手に昭和新山、有珠山も見ることができます。橋の手前には「高速道日本一の橋」の標識もあるので、道央自動車道で洞爺湖付近を通る際は要チェックですよ。