ニセコ湯本温泉郷と聞いて場所が思い浮かぶ人は、かなりの温泉通です。「ニセコ」と言いながら実際の住所は蘭越町、「温泉郷」と言いながら温泉街はなく、温泉宿や日帰り温泉が点在するこじんまりした温泉地だからです。
そんなニセコ湯本に、良心的な宿泊料で源泉かけ流しを楽しめる宿があります。隠れ家的雰囲気が人気の「湯ごもりの宿 アダージョ」に泊まってみました。
ニセコ湯本温泉郷の人気温泉「湯ごもりの宿 アダージョ」
湯ごもりの宿 アダージョに行くには、岩内洞爺線(道道66号線)を岩内方面に進みます。日帰り温泉「ニセコ雪秩父」まで来てしまったら行き過ぎです。その少し手前の道を右に曲がってください。なお、近隣の別荘の方に道を尋ねたりせず、わからない時は電話をしてほしいとのことです。
▼全室温泉付きの新館
宿は新館と本館に分かれており、本館に宿泊する際も新館で受付を済ませます。新館は全室に源泉かけ流し温泉があり、泉質は近くの大湯沼と同じ単純硫黄泉で、24時間好きな時に浸かることができます。
別荘に泊まっている気分が味わえる本館
▼まるで別荘のような本館
本館は少し離れた場所にあり、大きな住宅が使われています。もとはアダージョを経営する清水さんの自宅でしたが、広々した間取りを生かして20年ほど前から宿になりました。高級な調度品もそのままなので、「自分の別荘に遊びに来た」という気持ちで利用するとリッチな気分が味わえます。
▼四季を楽しむことができる露天風呂
▼展望温泉
客室温泉はありませんが、1階に内風呂と露天風呂、2階に展望温泉があります。いずれもドアに鍵をかけて温泉を独占できる贅沢さ。四季折々の景色を楽しむことができる広い岩風呂を独り占めするのは格別です。
朝食も夕食もボリュームたっぷり
▼品数が多く贅沢な気分になれる朝食
▼彩鮮やかなメイン料理
食事は新館のレストランで提供されています。食事の内容は「お値段以上」。この日の朝食は和洋合わせて10品以上でした。趣向を凝らした料理で一日を過ごす活力が漲ります。
▼おなか一杯確実なボリュームのある夕食
▼大きなとんかつが、お皿からはみ出しそう
夕食は大きなとんかつをメインに刺身や酢の物、デザートにラズベリーケーキが付きました。お米はいずれも蘭越産おぼろづきを使用しています。とてもボリュームがあり、おなか一杯です。メニューは、宿泊プランやその日によって変わりますので、あらかじめご了承ください。
▼リビングには冷蔵庫や電子レンジもある
閑静な別荘地に建っているため、夜は風の音しか聞こえません。イタリア語で「ゆっくり」と言う意味を持つアダージョ。その名の通り、上質なひと時を過ごすことができる宿と言えるでしょう。
良心的な価格で泊まることができる貴重な宿
▼自宅のように落ち着ける客室
宿泊料は、新館が1泊2食付き8千円台から、本館は7千円台から、素泊まりなら3千円台から泊まることができます。古くからの温泉旅館が休業したり、良心的な価格で泊まることができる宿が少なくなっているニセコ界隈で、誰もがゆっくりとできるアダージョは貴重な存在です。
ずっと宿を続けてもらうためにもゴミを持ち帰ったり部屋をキレイに使うなど、宿泊客も協力したいものですね。
所在地:北海道磯谷郡蘭越町字日ノ出554-52
電話:0136-58-3331
チェックイン15:00 チェックアウト10:00