酪農が盛んで広大な牧草地が広がる根釧台地。その一部をなす中標津町には、どこまでもまっすぐな道路が点在しています。ライダーたちに知られてきたのは「ミルクロード」と呼ばれる道です。なだらかなアップダウンの先に、牧場を貫いてどこまでも続く直線の道路は、広大な北海道を象徴するかのような光景です。今回はそんなミルクロードのスポットを幾つかご紹介します。
いつしか「ミルクロード」と呼ばれるようになった道路
根釧台地は、中標津町、標津町、別海町にまたがる広大な牧草地です。格子状の防風林が広がり、それに沿って道路も格子状に敷かれています。そのため、道路は数キロ単位でどこまでもまっすぐになります。起伏もなだらかで、アップダウンがアクセントを加えています。
中でも、道東随一のビュースポット「開陽台」がライダーたちに人気を呼んできたことから、中標津町から開陽台に至る道路やその周辺の道路は「ミルクロード」として親しまれるようになりました。これは、「牛乳を出荷するタンクローリーが走る一直線の道」という牧歌的な風景にちなんで付けられた名前。町道北19号道路はその代表格です。
開陽台から東方向の町道北19号道路「ミルクロード」
ミルクロードの中でも代表的な風景が「ミルクロード展望台」から見るミルクロードです。これは開陽台出口を左折し東方向に進んですぐ、右カーブにある駐輪スペースです。
カーブするとずっと直線の道路が目の前に現れるのですが、これこそがよく写真に登場する起伏のあるミルクロードです。カーブ途中から見るので、直線道路の真ん中に立って写真を撮っているかのような一枚を収めることができます。
開陽台から南方向「ジェットコースターロード」
こちらも開陽台に続く道路なのですが、国道272号線の中標津町市街西側、セブンイレブン中標津緑町店の交差点から北側に伸びる道路になります。
交差点から少し進むと落ち込むような下り坂を迎え、その後上り坂になる区間に差し掛かります。下りきると川があり、道道833号線との交点があるのですが、沢に下って上るまでの約1キロ、ずっと直線なのです。中標津町地域おこし協力隊の方はこの区間を「ジェットコースターロード」と命名し、「ミルクロードよりももっとスリル満点な道」とイチオシしています。
今回ご紹介したほかにも、一直線な道路は周辺に点在しています。ぜひあなただけのお気に入りの「ミルクロード」を見つけてみてください。
