釧路町生まれの「長ぐつアイスホッケー」とは?

NO IMAGE

 アイスホッケーは有名なスポーツですが、「長靴アイスホッケー」と呼
ばれるスポーツも誕生しています。この名前から察することが出来ますが、
文字通りスケートではなく長靴をはいてアイスホッケーをする競技。実は
その発祥の地は北海道内にあったのです。

長ぐつアイスホッケー発祥地!

 発祥地として知られているのは、釧路管内釧路町。アイスホッケーとい
えば太平洋岸の苫小牧、釧路方面が有名ですが、その釧路で誕生した、町
のオリジナルスポーツです(釧路市ではなくそのお隣の釧路郡釧路町です)。

 釧路町オフィシャルサイトにはでかでかと「長靴アイスホッケー発祥の
地」
と書かれていますし、町内には発祥地のモニュメントも建っています。
長ぐつアイスホッケー普及啓発事業推進実行委員会という組織があるほど
の力の入れよう。公式サイト(写真)はこちら→

長ぐつアイスホッケー誕生秘話!

 そもそも、釧路町で長靴アイスホッケーが誕生したのはいつでしょうか。
ときは1978年。冬季間の運動不足解消策、またコミュニティ推進策として
釧路町が考案したのが始まりです。つまり歴史的には新しいのです。翌年
の第1回より長ぐつアイスホッケーの歴史がスタートしました。

 釧路町だけで行われる町民大会は毎年1月に開催されており、100チーム
をゆうに越える参加者が集まるのだとか。釧路町ではいまや冬の一大イベ
ント&スポーツとなっていますし、音更町、浦幌町などでも町民大会を開
催しています。

 北海道選手権大会が1986年以降、全日本選手権大会が2005年以降それぞ
れ開催され、全国的にも周知されてきています。今では、秋田、鶴岡、関
東などなど全国各地にチームや連盟が設立されています。

・釧路町民長ぐつアイスホッケー大会(町民大会)   1979年第1回~
・北海道長ぐつアイスホッケー選手権大会(全道大会) 1986年第1回~
・全日本長ぐつアイスホッケー選手権大会(全国大会) 2005年第1回~
・その他に連盟会長杯大会もあります。

ルールは?

 公式ルール イコール 釧路町ルールです。通常のアイスホッケーと同じ
なのですが、1.スケート靴でなく長靴を履くこと、2.パックでなく柔ら
かめのボールを使用する、3.プレイする選手はGK含め各チーム8人である、
が決定的に違う点です。

<アイスホッケー>

主な違い

<長ぐつアイスホッケー>
スケート靴

履くもの

長ぐつ(金具付禁止)
パック

ボール

野球ボール大の柔らかいボール
6名(GK1/FW3/DF2)

プレーヤー

8名(GK1/CAP1/FW3/DF3)
原則いつでも可能

交代

負傷以外不可
20分×3ピリオド

試合時間

10分(5分でサイドチェンジ)

 長靴なので、よく転び、アイスホッケーほどのスピード感がないのが特
徴。ボールも柔らかいので、子供から女性から、アイスホッケー未経験者
はもちろん、経験者でも楽しめるスポーツです。ルールブックは釧路町生
涯学習課ページをご覧アレ。

補足:長ぐつアイスホッケーの全国的広がりは、地元産業にも良い影響を与えているのだとか。地場産業のある企業では、専用スティックを製造して、しかも「Made in くしろ町」という表記も入れているのだそう。地元にも活気を与えています。