道内は面積も広い分、山地も多くあります。中でも、日本一多いといわ
れる山の名前が、道内に数多く見られます。今回は、山の名前をまとめて
みました。
蝦夷富士こと羊蹄山
ヌプリ
北海道の山の名前の特徴のひとつはなんと言っても「ヌプリ」でしょう。
意味はアイヌ語の「山」。道内でだけ見られるといっていいほど、道外で
はお見かけしない名前です。特に、大雪山系や後志地方によくありますの
で、地図を眺めて見ましょう。
現存する地名としては50近くありますが、有名なものとしては、「カム
イヌプリ(摩周湖の摩周岳:釧路管内弟子屈町)」、スキー場の名前として
知られる「ニセコアンヌプリ(後志管内ニセコ町)」、東西の「ヌプカシウ
スヌプリ(日高山脈:十勝管内鹿追町)」、愛別町の名前である「アイペツ
ヌプリ(大雪:上川管内愛別町)」。
よく知られた日本語名に置き換えられた山も、実は「ヌプリ」な山だっ
たということもあります。たとえば、羊蹄山は「マッカリヌプリ」ですし、
樽前山は「ウフィヌプリ」、有珠山は「アシリヌプリ」、風不死岳は「フ
プシヌプリ」、狩場山は「カリンパウシヌプリ」、十勝岳は「トウカップ
ヌプリ」、芦別岳は「アシペヌプリ」、富良野岳は「フーラヌイヌプリ」
です。
○○富士
丸山(円山)
「富士」を除くと(富士は愛称として使われることが多いので除外)、日
本一多いパターンの山の名前が「丸山(または円山)」といわれています。
日本に100近い丸山がある中で、うち道内には4割程度あります。もっとも
知名度が高いのは、札幌市中央区の動物園で有名な円山(225.9m)でしょう。
面白い山の名前発掘隊
道内にある面白い名前を見つけましょう。渡島檜山地方は八兵衛岳、柿
崎岳など、松前藩に由来する名前の山など、和名が多いのが特徴です。
道北や道東になるとカタカナの名前がまだ残っています。以下、山についてのコメントは正しい意味ではありませんのであしからず。
スルカイ岳(八雲町) なにをするかい?
カニカン岳(今金町) カニの缶詰。
1839m峰(日高山脈) 数字かよっシリーズ
1967m峰(日高山脈) 数字かよっシリーズ
吉凶岳(ききょうだけ) 気味悪いシリーズ
風不死岳(ふっぷしだけ) 気味悪いシリーズ
トワルタップコップ岳 タップコップシリーズ
キムンタップコップ岳 タップコップシリーズ
尖岳(とんがりだけ:上ノ国町)
楽古岳(らっこだけ:浦河町)
シキシャナイ岳(日高町) 指揮者がいない?
前目国内岳(まえめくんないだけ:岩内町) 前、めくんないだけ?
相志内向岳(そうしないむかいだけ:幌加内町) お向かいさんだけしない
チロロ岳(日高町)
ホロホロ山(白老町)
イワケシ山(北見市)
ペラリ山(新ひだか町)
シカルベ山(新ひだか町) 叱るべさぁ~
雲知来内岳(うんちきないだけ:日高町)
パンベツ山(新ひだか町) パンは別です。
シカシナイ山(新ひだか町) しかし、ないなぁ……
・こんな名前の山もあります(後ろに何もつきません)
浜益御殿(はまますごてん:石狩市)
ワイスホルン(倶知安町:スイスのワイスホルンに似ていることから)
オロエナイ(新冠町)
レサッピ(新冠町)
ソロアンナイ(新ひだか町)