【北見市】冬のオホーツク海の風物詩をカレーで再現した「オホーツク流氷カリー」は、見た目のインパクトからテレビやネット、口コミなどで話題です!皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?今回はその「オホーツク流氷カリー」をインド料理レストラン「クリシュナ北見本店」でいただいてきました。
「オホーツク流氷カリー」の鮮やかなブルーの正体とは?
本社は網走郡美幌町にあり、北見本店と札幌店の2店舗を構える「クリシュナ」。インド人シェフたちが気さくに出迎えてくれるレストランです。このたびは、元自衛官で定年退職後にお店をスタートさせ今年(2015年)で20年、というオーナーの市野純夫さんにお話を伺いました。
▼北見市東三輪2丁目、国道39号線沿いにあるインド料理レストラン「クリシュナ北見本店」
▼店内でも販売している「流氷カリーレトルト」(税込700円)
▼これまでのテレビ取材も多数。『笑っていいとも!』で使ったパネルも展示されています。
20年の間には経営規模を拡大したり縮小したり、メニューも試行錯誤の連続だったという市野さん。今やお店の看板商品となった「オホーツク流氷カリー」や「レインボーカリー」など色彩豊かなカレーの発色ひとつにも妥協がなく、料理への愛情や地元食材にこだわる姿勢は、インドカリーと共に歩んできた長い道のりに裏打ちされているのだと感じます。
「オホーツク流氷カリー」は、料理長のマクスード・アラムさんが約4カ月も悪戦苦闘しながら開発した逸品。オホーツクブランドにも認定され、レトルトカレーも販売されるほどの人気商品です。
一瞬「食べ物?作り物?」と思ってしまうほど鮮やかなブルーは、つい合成着色料を連想してしまいがち。ですが、「オホーツク流氷カリー」の色はれっきとした天然由来ですのでご安心を。クチナシから抽出した青の色素と多数のスパイスを繊細なバランスで調合し、北見名産の玉ねぎやカシューナッツで甘みをプラスしているのだそうです。
▼料理長のマクスード・アラムさん(写真右)とモハメド・アリさん(写真左)
▼アラムさんは、料理人にインド料理の技を教えるトレーナー資格を持つスペシャリスト
「オホーツク流氷カリー」生みの親がスパイスを調合!色だけでなく味わいでもオホーツク海を表現
注文の際、アラムさんが「ノーマルですか?辛くしますか?」と聞いてくださったので「辛いもの好きなので、辛くしてください」とお願いしたところ、すかさず「辛さを調節できるのは、本店と札幌店の2カ所だけだから」とおっしゃる市野さん。
実はクリシュナ以外の店舗で提供しているものとレトルトは、多くの方に好まれるよう辛さをノーマルにしているとのこと。そう言われてみれば、以前筆者が網走の道の駅「流氷街道網走」のレストランで食べた時はシチューにも近いマイルドさを感じた覚えがありました。辛さの微妙なさじ加減は、修練を積んだ本場インドの一流料理人でないとできないことなのですね。
▼オホーツク流氷カリーにナンとサラダがついたセットで1,000円
さて運ばれてきた「オホーツク流氷カリー」(辛口)。見た目にはノーマルとの違いは全く分かりませんが、ひと口食べたところ一瞬にして口の中に衝撃が!絶妙な辛さが、甘みの後から波のように押し寄せてくるのです。色だけでなく味わいでもオホーツク海を表現するとは、まさに職人技です。
辛口はノーマルよりも刺激的で、辛味によって味にさらに奥行きが出ているように感じます。これはクセになるおいしさ!辛いものが好きな方は、ぜひ辛口をリクエストすることをオススメします。それにしても「オホーツク流氷カリー」の生みの親が自分の好みに合わせてスパイスを調合してくれるなんて、実は結構すごいことでは?
エミュー肉料理も、ここだけの味!
続いて、「オホーツク流氷カリー」に並び「ここだけでしか食べられない味」と市野さん一押しの「エミュー肉料理」もいただきました。「エミュー肉料理」は、網走のベンチャー企業「東京農大バイオインダストリー」との共同開発で誕生したもの。
クセが無く、低カロリーで鉄分豊富、とヘルシー尽くしのエミュー肉ですが、加熱すると固くなるのが最大の弱点だったそう。それを香辛料やヨーグルトを使って肉を柔らかくするインドの料理法によって、提供できるまでにしたのだといいます。
写真手前右から、ひと口サイズですっと噛み切れ、スパイスとの相性抜群の「プチステーキ」。ひき肉にしているので驚くほど柔らかく風味豊かな「シークカバブ」。そしてプチステーキがトッピングされて2度おいしい「オホーツクブルーのエミューカリー」。どれもオリジナリティーがあり味わい深く、なおかつヘルシーなのがうれしいですね。「エミュー肉料理」はいろいろなカレーとのセットでぜひ楽しんで。
「オホーツク流氷カリー」も「エミュー肉料理」も、日本中や世界中を探してもここにしかない味。北見本店もしくは札幌店にわざわざ足を運ぶ価値は十分ありますので、皆さんもぜひクリシュナの味、体感してみてください。