灯油・ガソリン代が高騰する近年、マイカーとストーブが欠かせない道
内では、特に冬季に家計を直撃しています。今回は道内の石油関連事業の
ガソリンスタンドを中心に紹介。
道内のガソリンスタンド事情「ホクレン」
道内にはいろいろな会社のGSがあります。ENEOS、Mobil、Shell、出光、
COSMO、ゼネラルなど全国規模の大手スタンドはもちろんですが、道内で
は、道外ではお見かけしない道内独自のスタンドもあります。
そのひとつが「ホクレン」です。黄色(レモンイエロー)に緑の樹木の
マークが印象的なホクレンスタンドは道内各地、郊外の集落にもあったり
するほど、店舗網は充実しています。その数は300以上です(2007年現在約
340)。
ホクレンスタンドは道外でいえば「JA-SS」のことです。北海道ではそ
の名称が異なっており、道内の農協や株式会社ホクレン油機サービスが運
営するもので、1964年に第1号店が開設されました。
夏にはオリジナルフラッグがもらえることもあり、昔からライダーに人
気のスタンドです。また、毎年夏にガソリンを入れてスタンプを集めると
道内のロードマップ+スポット紹介の「ZigZag」がもらえるというキャン
ペーンも開催されているのが特徴です(2007年から道北/道南/道東が一冊
になった)。
最安GS「モダ石油」「オカモト」
道内のGSを語るのに、道内最安を争う「モダ石油」「オカモト」は欠か
せません。モダ石油はShell系、オカモトはEsso系です。モダ石油は旭川市に本社を置き、一方のオカモトは帯広市に本
社を置き、当初は双方地元で店舗展開を行っていました。
しかし2002年にはモダ石油の店舗網はオカモトの地元である帯広に到達、
翌年にはオカモトもモダ石油の本拠地旭川に進出しました。こうしてガソ
リン地域最安戦争が勃発、その後モダ&オカモトの店舗網は道内全域に広
まっていきました。道内でガソリンが安くなるきっかけを作ったわけです
が、一方で閉店に追い込まれたところも多かったのです。
道内のガソリンスタンドの特徴
道内は面積が広く当然GSの数も多くなるわけですが、それでも集落と集
落の距離も道外よりも長いこともあり、GSとGSの距離も長くなりがちです。
特に道東と道北で顕著で、GSとGSの距離が50km以上に達することも珍しく
ないのです。それで北海道では早め早めの給油が必須とされています。し
かも18:00か19:00に閉店するところも多く、夜間は注意が必要です。
近年セルフが急増していますが、通常のフルでは、スタンドの人は車が
到着するとドアを開けてくるのが普通。夏は窓を開けて、という人もいま
すが、冬季は凍っていて壊れる危険もあり窓を開けることができないので、
ドアを開けるのが主流です。これがカルチャーショックの一つという人も
います。
また、道内で、屋外大型灯油タンクを設けていないとか、灯油配送を受
けていない家庭、ポータブルのストーブ使用しているなどでは、ポリタン
クを持参してガソリンスタンドで灯油を購入します。
道内のガソリンの値段
北海道は広いので、場所によりガソリンの1リットル○○円というのが
違ってきます。どこが高くてどこが安いのでしょうか。時期によって変動
はありますが、たとえば2007年9月北海道消費者協会の統計によると、最高
は釧路市阿寒の平均150円で、周辺の釧路管内・根室管内も140円台後半と
なっていて、地域別では最も高い傾向にあります。道北でも宗谷管内浜頓
別町で平均150円、周辺地域も高い傾向にあります。
安い地域としては札幌をはじめとする道央地域の140円台前半、旭川地域
の平均139円といったところ。道内平均は142円で、店により126円~156円
までと、幅広いようです。道東や道北は高く、一方道央では安い傾向にあ
るというわけです。
札幌 140
小樽 141
倶知安 146
苫小牧 144
室蘭 145
新ひだか140
岩見沢 143
函館 145
江差 145
旭川 139
富良野 140
名寄 144
留萌 145
稚内 142
北見 143
網走 139
紋別 139
帯広 142
釧路 148
根室 140