土産に砂糖がもらえるゾ! ビート資料館で十勝の製糖業を学ぶ

帯広市街地にその名も「ビート資料館」という、ビートとその歴史だけを徹底的に取り上げた、日本甜菜製糖株式会社による専門資料館が存在するのをご存じだろうか。入館料は大人300円だが、入館時に文字通りスティックシュガー入りの箱(下の写真)がもらえるので少し得した気分に陥るのは気のせいだろうか。しかしながら、ビートを学ぶにはココ以上に良い資料館はないと思う。


館内は一部吹き抜け2階建て。シンメトリー状の造りになっており、入るとすぐ吹き抜け空間となっている。そして、左右に登り階段があり、2階は吹き抜けを一周できるようになっている。ビート製糖に関する資料、ビート生産の歴史に関する資料、模型、統計などが整然と展示され、これでもかというほどビートの嵐を”浴びせて”くる。

場所は旧日本甜菜製糖帯広製糖所で、1919年創立1920年12月竣工、一時は日本最大の工場としてその名を馳せたが、1977年に廃止されてしまった。現在は1920年建築のアメリカ型4階建工場、レンガ造倉庫、蒸気ボイラーが残るのみである。1989年に跡地を活用して現在の資料館が建設された。












まず入って目にするのが創業当時の工場の模型。実際の避雷針も展示する。原料処理能力は1日当たり540トンあったという。二階左手に上がると、製糖業の歴史展示がある。帯広だけでなく、芽室・美幌製糖所の模型や生産に関する展示がある。また、十勝鉄道の模型と切符があるのも興味深い。二階中央には地方行幸記念の展示室がある。二階右手は、製糖の農機具展示や、砂糖全般について学べる場所となっている。

最後に屋外にも展示物があるので触れておきたい。展示されている謎な機械は、アメリカ・コーリス式蒸気機関及び発電機である。これも製糖業に欠かせない存在だったという。砂糖についてちょっぴり物知り気分になった気分で帰ることができ、またしつこいようだが砂糖も持ち帰れる素敵な資料館、是非あなたも訪れていただきたい。

ビート資料館
帯広市稲田町南8線西14
0155-48-8812
日曜祝日、奇数土曜日、年末年始を除く9:00~16:30(土曜日は11:45まで)その他休館日あり
大人300円、大学生200円、小中高校生100円