船長4人のアツいバトル!「ひらめ底建て網オーナーin遠別」が大盛況

北海道の西海岸、留萌管内北部にある遠別町(えんべつ)で、6月18日(土)にとあるイベントが開催されました。その名も「ひらめ底建て網オーナーin遠別」。人口3,000人に満たない小さな町のイベントながら、東京や京都など本州からの観光客も来訪する知る人ぞ知るイベント。当日の様子をレポート!

「ひらめ底建て網オーナーin遠別」って?

「ひらめ底建網オーナーin遠別」は、海底に網を設置して行う底建網(そこだてあみ)により、ひらめの漁獲量を競うイベント。遠別町で漁師を営む4名の船長にそれぞれオーナー登録(事前登録)すれば、その日その船で水揚げされたひらめを山分けする権利が得られます。より詳しく知りたい方はホームページをご覧ください。

イベントスタート!ホタテや魚が無料で食べられる!

会場はもちろん漁港。イベント会場入口には漁師の命と言われる大漁旗がのれん風に掲げられています。イベント参加者は大漁旗をくぐって会場へ。

▼なかなか近くで見ることがない大漁旗。珍しそうに記念撮影する人も。

早速会場に入ると、すぐそこにある日本海から吹く風が美味しそうな匂いを運んできます。焼きホタテ、焼き魚の無料配布とベビーホタテの味噌汁にはイベント開始から行列ができていました。

▼焼きホタテの無料配布。少し小ぶりながら、ホタテの甘みがしっかりと凝縮しています。

▼漁師のお母さん手作り、ベビーホタテの味噌汁。これも無料! 6杯もおかわりした猛者も。

▼留萌管内の食材を使用したたこ焼きの萌天焼き。様々な旨味が口いっぱいに広がります。

▼遠別町産のホタテとタコを使用したえんべつコロッケ。サクサクの衣の中にホタテとタコがぎゅっと詰まっています。

イベント開始は朝の8時30分。贅沢な海の幸を堪能しながら開会式を迎えます。

開会式、そして出航!

美味しい海の幸に舌鼓を打ちながら開会式がスタート。4人の船長が今日の意気込みを発表し早速出航。

▼左から白幡船長、実行委員長でもある太田船長、相内船長、千葉船長。気合十分の4人の船長。

目の前で出航する漁船に歓声が上がります。景気付けのBGMは遠別町で活動している「樹遠太鼓」(じゅおんだいこ)による力強い太鼓の音。

▼漁港には漁船の汽笛と太鼓の音が鳴り響きます。

船が漁を終えて戻るまで1時間程度。会場全体で大漁を願いながら、イベントを楽しみます。

待ち望んだ入港! 果たして漁獲量は?

遠くから聞こえる漁船の汽笛を合図に船が漁港へ続々と入ってきます。やっぱり気になるのは漁獲量! 船の周りが人だかりに。

▼入港する船に集まるお客さん。漁獲量が気になります。

水揚げの様子を目の前で見ることができる機会。ひらめをはじめ、ブリやカレイ、カスベ、カワハギなどの雑魚も大量! 中には珍しい、鯛やサメが網にかかっていたりと見ているだけでも楽しい水揚げ風景。

▼約6キロのひらめを見せてくれる太田船長。大きい!

▼新鮮な魚がどんどん水揚げされていきます。

▼この辺りでは珍しい、鯛も網にかかっていました。

漁獲量の発表と興奮の山分け作業

水揚げが終わったら漁獲量の発表。自分の支持する船長の勝利を願いながら結果発表へ。今年の勝者は相内船長に決定! 相内船長を支持するオーナーから大きな歓声が挙がります。

▼船長別の漁獲量。相内船長は200kgオーバー。

結果発表も終わり、ひらめとバラエティに富んだ雑魚をオーナーで山分け。くじ引きによって決まった山分け順に従って自分好みのカゴを選びます。

▼ズラリと並んだ魚たち。この中から一カゴがまるまる自分のものになります。

魚の山分けが済んだらイベントも終盤。最後は実行委員長である太田船長と一緒に万歳三唱でイベント終了。大きなクーラーボックスには魚が一杯に詰まっています。

道北の小さな町で行われる少し変わったイベント「ひらめ底建て網オーナーin遠別」。来年は一日オーナーになって、漁師の仕事を真近で見てみてはいかがでしょうか。