木々の葉も色づいて、芸術の秋到来ーー。この秋、新しいことをはじめてみようという人もいるのではないでしょうか。筆者・鈴木麻代もそんなひとり。今回は夢のフラワークラフトにチャレンジ。旭川市内にある「フラワークラフトazure」で、花のウッドプレートづくりを体験してきました。(写真上:体験キット)
旭川で人気の押し花講師、笑いがこぼれるサロン
日本ヴォーグ社ふしぎな花倶楽部インストラクターとして13年以上になる、同教室主宰の清野知美さん。旭川市内の自宅サロンを拠点に、市内スーパーでのカルチャー教室や旭川教育委員会生涯学習講師として、幼児から高齢者まで、様々な年齢層に押し花を教えています。一方では、押し花の作品展やインストラクターの養成、観光ツアー向けの体験講座なども提供。また、自身の作品受賞経験はもちろん、生徒からも受賞者が出るなど、幅広く活躍している人気の講師です。
筆者は自宅サロンにて体験してきました。玄関の扉を開けると、まるで風景画のような押し花アートが壁面にセンス良く配されています。モダンで華やかな空間にワクワクしながら、いよいよ体験タイムです。
▼講師の話もおもしろい
「文章や写真、音楽は好きなんです。ただ、子どもの頃から図工と家庭科は苦手でして……。花は好きなのですが、センスがなくてもできますか」と筆者。すると「だいじょうぶですよ。初めてのみなさまが同じことを言われます。わたし『センス』がないんです。『うちわ』ならあるんですけどって!!」。サロン内に笑いがこぼれます。各教室でも話がおもしろいと評判の講師。体験してみてうなづけます。
旭川市近郊で育った花を自然の色合いのまま使って押し花アート
押し花の楽しみは「花を育てること」「採取すること」「押し花を作ること(花押し)」「専用の袋で保存してコレクションすること」「作品作り」と盛りだくさん。体験講座では講師が用意した押し花でクラフトを作ります。
テーブルの上に並べられた押し花の数々をみていると、さらにワクワク感が高まります。花は旭川市内近郊の農家より提供されるものを講師が自ら手摘みし、花押ししたもの。北海道の大地で育った花を着色せずに、自然の色合いのままで使うのが特長です。
▼紙の上でレイアウト
まずは紙の上でレイアウトします。「自由に楽しく」がazure流。創作タイムが始まると、右上に青い花のイメージが浮かんできました。同じ色や形の花は2つとないのが自然界。ひとつひとつの花びらが微妙に違っていておもしろいです。
次はいよいよ、ウッドプレートの上に作ります。
世界にたったひとつ! 花のウェルカムボードができあがりました。「統一感のあるかわいらしい作品ですね。サロン名のazureはフランス語で青の意味なんですよ」。予想以上のものができて満足度も高いです。
他に1,000円前後で体験できる講座は押し花のアクセサリー、ペーパーナプキンをデコレーションするヘリテージデコもあります。
体験後のティータイムに、講師の作品を見せてもらいました。スワロフスキー入りの押し花アート「Window of Swarovski」や、和紙を使ったものもあります。ひと目で押し花アートとわかるものから、まるで絵のように見える押し花まであり、種類も豊富です。
▼ヘリテージデコでスマフォやipadのカバーもかわいらしく
▼かわいい押し花のアクセサリー
▼講師の作品をみせてもらいました
インストラクターを始めたきっかけ
押し花のインストラクターを始めたきっかけについて聞いてみました。
「ふしぎな花倶楽部インストラクターをはじめる以前より、華道千草流家元教授をしていて25年になります。かつて生け花で残った花を見ていてもったいないと感じていました。ある日、ふしぎな花倶楽部発行の本を見て、これだ、と直感し、押し花もはじめたのです」と話します。
花のある暮らしを心から楽しむ清野さんの体験講座は、イオン旭川西店バンドラハウス内、旭川市内のコープさっぽろ文化教室(永山シーナ店、神楽店、東光店)でも行っています。体験講座は予約制。どなたでも手ぶらで受講できます。料金は1,000円~で、所要時間は60分です。
▼お問い合わせ
フラワーサークルazure
TEL:090-3893-6640
mail:tomomi-1117@h4.dion.ne.jp