みなさんこんにちは。 オホーツク観光大使ラウフェンCukaです。 こちらの記事では、laufenが担当しているAir-G'(FM北海道)の番組「laufenのkita-note」で知床、オホーツクについて取材した模様を文字と写真でリポートします。
<第26回ゲスト>知床ナチュラリスト協会(SHINRA)・岩山直さん(2015年2月5日放送)
―― laufenのkita-note、Cukaがお送りしています。
番組では北海道に関する様々な方をゲストにお迎えします。
今、私の故郷知床は本格的な流氷シーズンを迎えています。
海を埋め尽くす流氷の上を歩いて渡る『流氷ウォーク』ができることは知っていますか?
今日は流氷ウォークツアーを主催している知床ナチュラリスト協会(SHINRA)の、岩山直(いわやま なお)さんにお話を伺います。
もしもし!(Cuka)
岩山:もしもし。
―― こんばんは、よろしくお願いします。
岩山:よろしくお願いします。
―― 流氷ウォークは何年ぐらい前から始まったんですか?
岩山:18年ぐらい前から始まりました。
最初こちらの方では流氷ダイビングという流氷の下を潜るガイドもやっていたのですが、それだとライセンスが必要だったり、時間や料金もかかってしまうということで、もう少し簡単に流氷と触れ合うことができる遊びはないかな?ということで、流氷の上を歩く流氷ウォークをやるようになったんです。
―― 流氷は私も子供の頃から見慣れているのですけど、その上を歩くためにはどんな準備が必要なのでしょうか?
岩山:流氷の上を歩くときには、ドライスーツを着用していただいて歩くという形になります。
―― 流氷ウォークに参加するための条件はあるのでしょうか?
岩山:年齢としては小学生以上の方が参加できるということになっています。
上の方は90歳くらいの方にご参加いただいていることもありますので、幅広い年齢層の方々に参加していただいております。
―― 私も実は一回体験したことがあったのですけど、流氷って結構動くじゃないですか、氷が薄くなっているところもありそうですよね?
岩山:上から見ると真っ平に見えたりするのですけど、今言われたようにゴツゴツしていたり、流氷が動いて流氷と流氷の間が薄くなっていて落ちそうになったりもするのですが、ドライスーツを着ていると浮遊力があって絶対に沈むことが無いので、泳げない人でも浮いて楽しめるという部分があります。
わざと海に入って浮かんで遊んだりすることもできます。
―― 足が届かないところで浮かぶのってドキドキしますね!
岩山:最初は皆さん恐る恐る海に入って浮かんだりするのですけど、だんだんと泳いでみたり、自由自在に楽しんでいただけています。
終わる頃には結構激しく遊んだりされていますね。
―― そんなに動けるものなんですね!歩いていると動物に出会うこともありますか?
岩山:はい、本当に水平線まで銀世界で真っ白なのですけど、結構流氷と流氷が重なっていて、山脈のようなものができていたりするんです。
その上に天然記念物のオオワシやオジロワシがとまっているのが見えたり、海に浮かんでいると目線の高さにぽこっとアザラシが顔を出したりします。
クリオネが一緒に泳いでいることもあるので、クリオネをすくったり、そんな動物たちを目の前で見ることができます。
―― それはぜひ見ていただきたいですね!
岩山:ええ、そうですね。
こんなに間近で見ることができるのは、流氷ウォークならではだと思うんです。
―― 流氷ウォークではどのくらい遠くまで歩いて行けるのでしょうか?
岩山:私たちのやっているツアーは時間が90分と限られているのですけれども、それだと大体200~300メートルぐらい歩くような形になります。
行ける時は沖の方まで行ったりするのですが、実際はどこまでも歩いて行けるぐらい流氷が繋がったりしています。
―― その他にも、冬の知床のアクティビティを教えてください。
岩山:流氷ダイビングをやっていたり、後はスノーシューイングといって、『スノーシュー』という洋風のかんじきを履いて雪の深い原生林の中を入って行きながら、動物たちの生活ぶりなどを説明させていただくというガイドをやっています。
他には冬の野生動物観察ツアーといいまして、先ほど言ったオオワシ、オジロワシたちが海岸線沿いの木や流氷の上にとまっているのをフィールドスコープで見たり、ワシだけではなく鹿やキツネも出てきますので、そんな動物たちをご紹介させていただくというツアーもあります。
後はロケーションガイドといって、知床はちょっと車で移動すると素晴らしい景色がたくさんありますので、そんな場所をポイント毎にお連れして知床の自然を解説させていただき、お客様の心に残るような写真を撮っていただいたりしています。
―― 冬の知床を満喫できる感じですね!
岩山:そうですね。
あと、グリーンシーズンに沢山のお客様に来ていただいている知床五湖なのですが、登録引率者のガイドの車で駐車場の方まで行けて、そこからスノーシューで五湖を全周できるというツアーが今年から新たに作られることになったので、また冬の知床五湖も見に来ていただきたいなと思いますね。
―― 夏とはまた違った様子が見れそうですね。
岩山:ええ、本当に知床はダイナミックに季節が変わっていきますので、グリーンシーズンとは全く違った静寂で真っ白な世界の知床を見ていただくことができるかなと思います。
―― 今年から始まるということで、まだ行ったことのない方がほとんどだと思いますので、ぜひ冬の知床五湖も皆さんに見てもらいたいですね!
岩山:はい、ぜひ沢山の方たちに訪れていただきたいなと思いますね。
―― 岩山さんが考える北海道、知床らしい音ってどんなものでしょうか?
岩山:表現するとしたら大自然の息づかいという感じですかね。
今の時期だと波の音が、ちょうど海の中で流氷がぶつかり合うようなゴオーっという凄い音が知床を覆っているんです。
その後流氷がしっかり来るとピタッとそういう音が無くなって、今度は静寂な世界に包まれていきます。
このシーンとしたところがまた知床らしい音というか、世界なのかなと思います。
―― ありがとうございます、ぜひ知床に行ったら耳をすまして聴いていただきたいですね。
岩山:そうですね。
―― 知床流氷ウォークは、2月上旬から3月下旬まで開催中です。
詳しくは『流氷ウォーク』で検索してみてください。
この時間は、知床ナチュラリスト協会「SHINRA」の、岩山直さんにお話を伺いました!ありがとうございました!
岩山:ありがとうございました。
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