【登別市】日本有数の温泉地である登別温泉。
その温泉街からロープウェイで約7分ほどの山頂にある「のぼりべつクマ牧場」では、
貨物用のゴンドラを使った「サケトバ」作りが行われており、ゴンドラを利用した観光客を驚かせています。
ロープウェイ利用者を楽しませるために企画
スタッフにお話を伺うと、貨物用のゴンドラを使ったこの「サケトバ」作りは、
ロープウェイを利用してくれるお客さんを楽しませるために、2012年12月頃から開始されました。
サケを吊るしたゴンドラは2機あり、それぞれ「とば1号」と「とば2号」の名称がつけられています。
小さな屋根がついていて、まるで移動する櫓そのもの。珍しいその姿にわたしも驚きを隠せません。
営業時間内は常時運行されており、3月下旬までの運行予定。ロープウェイに乗っていると一度は「とば1号・2号」とすれ違うので、訪れた利用者からも驚きの声が上がっているようです。
▼とば1号ととば2号
クマのおやつとして作られている「サケトバ」は約1ヶ月で完成。冷たい風にさらさたことにより旨みが凝縮されているとのこと。
そんなに旨いのなら、近くを飛び回っているカラスなどの被害はないのかと訪ねてみると、稼働当初はやはりカラスの関心を買っていたようですが、
今はナシとのこと。
この「サケトバ」は山頂駅内と園内でも寒干しされています。
▼サケトバ櫓
サケトバはクマたちの大好物!
完成した「サケトバ」は、山頂にある「クマのおやつ」コーナーで販売しています。
お値段は1袋300円。なかを開けてみると手のひらサイズのサケトバが入っています。
卑しいわたしは販売スタッフの方に「人間が食べてもいいですか?」と尋ねてみると、「いや、クマのおやつなので……」と苦笑いされました(笑)。
▼サケトバ300円。ブロックになっている
取材当日は外国人観光客の姿が多くみられ、愛嬌のあるクマたちにおやつを与えることもできることから、皆さん「かぼちゃの入ったクマのおやつ」と「サケトバ」を入手していた模様。
負けじとわたしも入手。さっそく「ヒトのオリ」なる、獲物に狙われる動物のような体験ができるスペースへと入りました。
▼ヒトのオリ。間近でクマをみる
すぐ近くでクマを観察できるこのスペースは迫力満点。顔や毛並み、息遣いなどその特徴をじっくり観察することができます。
第1、第2クマ牧場では、愛嬌たっぷりのクマたちがひょうきんなポーズを取り、おやつをおねだりしてきます。
なかには鉄製の木に登り、手を上げておやつをおねだりするクマもいて、訪れた来園者たちを楽しませてくれます。
さっそくわたしも挑戦。サケトバをポイッと放り投げると見事に口でキャッチ。
スタッフの方々が思いを込めて作り上げた「サケトバ」を、クマたちは美味しそうに食べていました。
ここを訪れた利用者を楽しませようとする試み。そして美味しそうに「サケトバ」を食べる愛嬌たっぷりのクマたち。
大人も子供も楽しめる場所なので、登別を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
▼のぼりべつクマ牧場
所在地:〒059-0551 北海道登別市登別温泉町224番地
営業時間:7/1~9/30 08:00~17:00、4/1~1/31 08:30~16:30、2/1~3/31 08:30~16:00
ロープウェイ法定検査に伴う休園期間:2015年02月25日~2015年03月03日までの7日間、2015年04月16日~2015年04月23日までの8日間
料金:大人 2520円 子供 1260円
公式ウェブサイト