【月形町】 2013年9月29日、月形町郊外の金子養魚園で、道内では大変珍しい金魚をテーマにしたイベント「北海道金魚祭り」が初開催された。総勢20種類以上の金魚がずらりと展示販売されたほか、金魚すくい、ステージショーも行われ、昼時には50人以上の来場者が会場を埋め尽くした。
同イベントは今回が第一回目の開催。イベントを企画した金子養魚園の金子さんによると、金魚の飼育は、金子さんが札幌市西区に住んでいた2009年、天然記念物指定の『土佐錦魚』の飼育にはまり、ベランダ飼育を始めたのがきっかけ。その後、2012年6月に月形町にUターンし、今回のイベント会場である金子養魚園にて、ビニールハウスで様々な種類の金魚を飼育しはじめた。
金魚祭りの案は、やきとりボーイ月形店マスターと町内のイベントについて話をする中で浮上したという。本州では馴染みの金魚イベントも、大雪と低温で経費がかかり採算が取れないこともあり、北海道では全く行われていないのが実情。『ペット業界を取り巻く環境は停滞している状況だが、子供の頃から慣れ親しんできた夏の風物詩、そして日本の伝統と文化、癒しの金魚を通して、田舎のお祭りに彩りを加えられたら』と今回の開催を決めた。
イベントのメインとなる金魚は、金子養魚園の金魚15種類・めだか10種類の合計数千匹を中心に、札幌市北区の金魚錦鯉問屋トレードサービスの協力を得て、展示販売する金魚の数も増やした。会場内には水槽が並び、赤・白・灰といった色も大きさも違う金魚を展示販売、3種類の天然記念物、土佐錦魚・ナンキン・地金も登場した。親子連れを含む来場者は、多種多様な金魚が泳ぐ姿に興味津々の様子だった。
会場内には、金魚すくい北海道チャンピョンすくい方を教えてくれるという、金魚すくいコーナーも設置。食のコーナーでは、萌木の焼きたてパンに新製品「金魚パン」も登場。やきとりボーイの焼き鳥や、新鮮野菜の販売なども行われた。
今回は都合により秋の開催だったが、既に来年の「第二回北海道金魚祭り」の開催も決定しており、2014年8月31日頃に開催される予定だ。