2012年6月1日はJR北海道にとって歴史に残る日となった。JR札沼線(愛称:学園都市線)一部区間で交流電化され、電車が走るようになったのだ。これまで学園都市線は札幌近郊最後の非電化区間であり、全線気動車で運行されてきたが、電化により電車が乗り入れることができるようになった。これにより、札幌駅までの所要時間を大幅に短縮することとなったのだ。
学園都市線の電化区間は、発着駅である札幌駅から桑園駅を経て北海道医療大学駅までの約30km。ということで、電化営業スタート早々、当別町にある電化区間終端、北海道医療大学駅に行ってみた。ここは電化区間と非電化区間の”区切り”なのだ。
個人的なことだが、北海道医療大学駅に行ったのは久しぶり。それも架線のない時代だったので、電柱が加わって少しは賑やかに、近代的になった印象。二面二線の駅ホームに6両編成の最新型733系電車や既にお馴染み731系が停まっている風景は新鮮に感じる。
架線はこの駅で途絶えるはずなのだが、実際には写真のように北側の最初の踏切で終わっている。ここより北は完全に気動車しか走ることのできないローカル単線となる。運行本数も極端に少なくなる。
10月には完全電化を迎え、札幌~北海道医療大学を結ぶ列車はすべて電車に切り替わる。電化開業・新型車両投入により学園都市線のイメージが多少なりとも変わったと感じるのだが、いかがだろうか。