北海道は北欧らしい風景も随所にみられる地域ですが、特に石狩管内当 別町にはスウェーデンらしい町並みがあります。その名も「スウェーデン ヒルズ(SwedenHills)」。北欧らしい風景を楽しみながら散策できる異国情 緒あふれる街並みです。
緑色の草木が豊富に茂る中、えんじ色の家々の壁の色が映えます。そも そも「人と自然が優しく豊かに調和する理想のまちづくり」を目指して300 ヘクタール造成されました。住宅地区の3分の2は森林であるというから、 まさに自然の中の町といえます。電柱も電線もありません。
スウェーデンヒルズの区画は大きく分けて西部地区の「ウェスト」、東 部地区の「イースト」、中央エリアの「ビレッジ」に分けられます。スウ ェーデンヒルズ全体が丘の上に建設されており、起伏に富み、道路もカー ブが多くなっています。
公園も多くあり、名称も「スウェーデン公園」「レクサンド公園」「ヴ ェステン公園」「ルンド公園」「エステン公園」「ニルスなかよし公園」 「ビヨルクレンケン(白樺の小径)」「ブロムステル(花のある遊歩道)」と いったスウェーデン関連用語が使われています。
スウェーデンとの交流のスタート
このスウェーデンヒルズの計画が浮上したのは1979年、造成開始は1984 年のことでしたが、これが発端となって、スウェーデンとの交流がスター トしました。しかし最初は、元スウェーデン大使が当別を訪問した際、気 候・風景がスウェーデンと似ていることから当別町をスウェーデンに紹介 したのが始まりでした。
1987年10月5日、当別町はスウェーデン王国ダーラナ州レクサンド市と姉 妹都市提携締結。以降、相互訪問や、当別町においてスウェーデンのイベ ントを開催するなど、スウェーデンを紹介し交流してきました。
そのイベントの代表例が「夏至祭」(1984年初開催)や冬至を祝う「ルシ ア祭」。北欧で行われている重要な祭りですが、1986年にスウェーデンヒ ルズ内にスウェーデン交流センターを設置して開催しています。しかも町 民の7割以上が何らかの形で参加しているというから驚きです。一方のレク サンド市でも、日本公園造成や日本デー開催をしているようです。スウェ ーデン国王も訪問している町です。
姉妹自治体交流表彰
こうした取り組みが評価されて、2009年1月20日に当別町は道内で初めて 姉妹自治体交流表彰を受けました。ほかにも北海道街づくり功労者知事表 彰、北海道まちづくり100選にも選出されています。