トムとジェリーとアトムがいる街!?

 今回のテーマ、そのタイトルと北海道とのつながりが意味不明と思われ るかもしれません。そのとおり、あまり関係ありません。でもそんな名称 が道内にあります。今回は聞きなれたいろんなキャラクターにまつわるお はなしです。

トムとジェリー

 トムとジェリーがいる町があります。いや、正確には「トムとジェリー が”ある”町」です。それは湧別町にあります。2つとも上湧別地区 にありますが、隣り合っているわけではないのがちょっと惜しい。

 「トム」は「文化センターTOM」と言います。「ジェリー」は「ふるさと 館JRY」と言います。そう、TOM&JRYは施設です。TOMのほうは道の駅とチ ューリップの湯と鉄道資料館が隣接、JRYのほうは有名なチューリップ公園 が隣接しています。

湧別町TOM
TOM
TOM
湧別町JRY
JRY
JRY

 名称は町民の一般公募により決定していますが、TOMには意味があります。 「T」は名物チューリップなど、「O」はオホーツクなど、「M」には館内に 漫画美術館があることから漫画とミュージアムの頭文字をとっています。

 一方JRYの「J」にはジョイント(結び合う)、「R」ルーツ(先祖)、「Y」湧 別の屯田兵といった意味があり、施設内に屯田兵の資料館があるのでぴった りの文字です。

 完成したのはTOMが先で1993年のこと。JRYはその3年後の1996年に完成し ました。しかし、人気観光スポットの目と鼻の先にありながら、あまり知ら れていないのが現状です。今度、湧別を訪れた際は、TOM&JRYにも注目し てみましょう。

アトムのまち

西興部村市街地

 鉄腕アトムではありませんが、アトムが網走管内の西興部村にいます。 こちらも正確には「アトムが”いる”町」ということになります。施設は 西興部村中心地にあります。

 名称は「マルチメディア館IT夢」。最後の「IT夢」をもって「アトム」 と読ませます。村内には「森の美術館・木夢(コム)」や道の駅の「フラワ ーパーク・花夢(カム)」もあって、シリーズ化しています。

 IT夢(アトム)は2001年にオープンした施設で、ゲームやマルチメディア 体験、パソコンなど、ITに関連した教材が置かれています。また、村の放 送局であるNCNの発信基地でもあります。光ファイバー普及率100%という 村ならではの施設です。

サンタのまち

 サンタのまちとして知られているのは十勝管内広尾町。ノルウェー・オ スロ市よりサンタランド公式認定を受けている町です。1984年11月に国内 で初めて認定されましたが(2008年現在国内唯一でもある)、ノルウェー国 外の公認サンタランドとしても世界初のことでした。

 なぜノルウェーが日本、しかも広尾町にサンタランド設置を認定したの でしょうか。それは町内にあったシーサイドパーク広尾(現在は閉鎖)が、 ノルウェー・ベルゲン市の水族館と姉妹水族館提携したのがはじまりとい われています。ベルゲンではありませんが、当時オスロ市にあったサンタ ランド(現在フロゲン市)の取り組みを日本でもしたいということで実現し ました。サンタメールがサンタランドの目玉の一つです。