ご存知電話番号はXXXXXX-XXXXという10桁の番号です。最初の5桁のうち (冒頭のゼロは全国共通の国内プレフィックス番号なので除きます)、1~4 桁が市外局番と呼ばれるもので、都市・郡を基準に地域別に定めています。 続く1~4桁は市内局番です。
市外局番が1桁というのは東京大坂といった一部地域だけで、北海道では 市外局番2~4桁、市内局番1~3桁ということになります。市外局番は北海 道の01から、東京地方の03、大坂の06、南の九州沖縄地方の09まで、北か ら南に順番になっています。
市外局番は札幌からはじまる
北海道内はすべて必ず「01」からはじまります。これに続く番号は札幌市 からはじまります。「011」は札幌市と隣接する江別市、北広島市、そして おもしろいことに空知管内南幌町も含んでいます。石狩地域でしかも札幌市 に隣接しながら「011」ではない石狩市は、後志地方で見られる「0133」に なっているという現象が生じています。
011からはじまる道内の市外局番は016までとなっています(017以降は青森 県など東北地方に割り当てられています)。さて、その最後の016はどこでし ょうか?それは富良野市を含む上川支庁管内南部です。では、札幌市から上 川南部に至るまで、どんな順番で番号がふられているかみてみましょう。
011:(道央) 札幌市・江別市・北広島市・空知管内南幌町
012:(道央東部) 恵庭市・千歳市・空知管内中南部
013:(後志/道南) 石狩市・石狩管内当別町・後志管内・渡島管内・檜山管内
014:(日胆) 胆振管内・日高管内(豊浦町からえりも町の順)
015:(道東) 網走管内・根室管内・釧路管内・十勝管内(網走市地域から時計回りに根室・釧路・十勝・北見・紋別の順)
016:(道北) 宗谷管内・留萌管内・空知管内北部・上川管内(稚内市地域から天塩郡・枝幸郡と宗谷郡・利尻礼文・留萌市地域・深川市地域・羽幌町地域・士別市地域・名寄市地域・中川郡・上川郡・旭川市地域・富良野市地域の順)
道庁所在地札幌から道南へ、道東、道北の順になっているので、上川支庁 管内南部が最後というわけ。ちなみに、これら番号の次にゼロが来るのは特 殊番号に割り当てられていることがあり、01からはじまるものでよく知られ ているのが、0120のフリーダイヤルです。
札幌市:011
旭川市:0166
函館市:0138
釧路市:0154
帯広市:0155
苫小牧市:0144
小樽市:0134
江別市:011
北見市:0157
室蘭市:0143
網走市:0152
紋別市:0158
登別市:0143
伊達市:0142
北斗市:0138
石狩市:0133
恵庭市:0123
千歳市:0123
北広島市:011
岩見沢市:0126
夕張市:0123
美唄市:0126
滝川市:0125
砂川市:0125
歌志内市:0125
赤平市:0125
芦別市:0124
三笠市:01267
稚内市:0162
留萌市:0164
名寄市:01654、01655
士別市:0165
富良野市:0167
根室市:0153
市外局番が2桁なのは道内では011だけかと思われがちですが、実はほかに もあります。2005年6月以来、逼迫対策を理由に「015」が釧路管内弟子屈町・ 標茶町、十勝管内池田町・豊頃町・浦幌町に割り当てられています。道内で 最も覚えやすい市外局番でありますが、同番号の連続や連番があると覚えや すいものです。こんな例があります。
011:札幌市・江別市・北広島市・南幌町
0123:千歳市・恵庭市・夕張市・夕張郡
0133:石狩市・石狩郡・小樽市銭函の一部
0144:苫小牧市・白老郡
0155:帯広市・音更町・芽室町・中札内村・更別村・幕別町
0166:旭川市・美瑛町・東神楽町・当麻町・鷹栖町・東川町・比布町
札幌市の市外局番はおもしろい
また、おもしろいことに、011は市外局番では国内唯一のパターンであり ます。それは3桁目。ここに1が来る市外局番は国内どこを見ても北海道だけ です。これは札幌市が1970年から1978年までに市外局番を011に統一変更した ことにより生じたものです。
それ以前には札幌市の主要地域の市外局番は0122でした。1967年の手稲町 編入合併も考慮し、1970年8月23日に0122を、手稲地域の012847をまとめて 011に変更しました。それで札幌もかつては012だったのです。ただし011-9 から始まる番号は、119番と誤る可能性から使用不可となっており、存在し ません。
当時011からはじまる市外局番を割り当てられていたのは、南区の藤野~ 定山渓までの地域(011362~011365)、広島町(現在の北広島市)と南幌町 (01137)でした。江別市も当初012地域(012848)でありましたが01138を経て 011になっています。
さらに、現在は消滅しつつある4桁(冒頭のゼロを入れると5桁)の市外局番 の種類が、日本一多く残っている地域でもあります。
国内最後の5桁市外局番(市内局番なし)
実は2006年3月1日2:00より前には、国内唯一で最後の市内局番のない地域 が道内には存在していました。これは5桁(冒頭のゼロを入れると6桁)の市外 局番で、その後すぐ加入者番号の4桁が続くという電話番号になります。
015829だった網走管内滝上町がそれ。2006年3月から下2桁を市内局番にし て0158-29としました。2005年8月1日から国内唯一でしたが、それまでは、 同じように市内局番が無い町が4つ道内に存在していました。それは前述の 網走管内滝上町、士別市朝日町(016528-XXXX→0165-28-XXXX)、上川管内和 寒町(016532-XXXX→0165-32-XXXX)、同じく剣淵町(016534-XXXX→0165-34- XXXX)。
電話番号一つとってもおもしろいことがわかりますね。