北海道民が愛した絆創膏ブランド「サビオ」が2020年4月に復活!

絆創膏のことを「サビオ」と、代名詞のように呼ぶほど道民の生活に馴染み深かった絆創膏ブランド「サビオ」。販売終了から18年が経った2020年4月、パワーアップして復活することが発表され、北海道民から歓喜の声が上がっています。

阿蘇製薬株式会社が「サビオ」を製造再開

▼2002年まで販売された、以前の「サビオ」(提供:双子シエラ様 @Jn9nIv4RHZ1VunE )

「サビオ」はスウェーデンのセデロース社の絆創膏ブランド。1963年にニチバン株式会社を通して日本進出するも、ライオン歯磨株式会社(現在のライオン株式会社)にブランド譲渡され、2002年まで販売されました。「サビオ」は全国販売されていましたが、北海道、和歌山県、広島県、新潟県佐渡島では絆創膏のことを「サビオ」と呼ぶほど広く普及しました。北海道では方言と分類されるほど浸透しています。

当時から「サビオ」の製造を担ってきたのが、阿蘇製薬株式会社(本社:熊本県)。1960年に国内初の救急用絆創膏を開発した老舗企業です。その阿蘇製薬が2020年4月1日、北海道限定で「サビオ」を新発売します。

同社営業企画戦略室の担当者によると、かねてから再発売を希望する声が高まっており、2019年3月に北海道在住の約500名を対象に「絆創膏を購入する際の重視ポイント」についてのアンケート調査を実施。その結果、今でも7割近い道民が慣れ親しんでいるブランドであるとわかったため、再発売に向けて動き出しました。

水の中でも剥がれにくいテープ素材を採用

18年ぶりの「サビオ」復活にあたり、ブランドロゴのデザイン及びパッケージデザインはリニューアル。商標権はライオン株式会社が保有したままで、阿蘇製薬株式会社が商標使用許可を得て発売するといいます。

商品の種類や機能面については「以前の商品を踏襲したというよりも、北海道にお住いの方々が、今求めている絆創膏としての重視ポイントに注目して、新たに再設計した商品としてお考えいただければ」と担当者。北海道という地域特性に合わせて特別の機能を持たせていることは特にないものの、アンケートで要望の多かった機能を重視して再設計した新商品といえそうです。

その重視ポイントとは、「快適」「便利」「安心」の3つ。伸縮性のあるやわらか素材を使用し、関節部分にもぴったりフィットするため、つけ心地が快適です。また、パッド部分を水濡れから守る、防水性のあるテープを使用しているため、水に濡れても貼り替える必要がありません。さらに安心面では、パッド部分に消毒成分ベンザルコニウム塩化物0.05%を含有し、衛生にこだわっています。

再設計された「サビオ」は以上3つの機能を備えており、「防水性がありながら隙間が発生しにくい伸縮性もあり、しかもゴワつき感の少ない、日常生活においてご満足いただける商品になったと思います」と自信を見せます。

商品ラインナップは6種類。標準はMサイズで、30枚入りと50枚入りがあります。サイズではL、LL、ビッグ、ジャンボをあわせて5種類です。

  • Mサイズ(19mm×72mm、パッド部分10mm×24mm)30枚、50枚
  • Lサイズ(25mm×72mm、パッド部分13mm×24mm)20枚
  • LLサイズ(40mm×72mm、パッド部分30mm×35mm)10枚
  • ビッグサイズ(52mm×70mm、パッド部分35mm×45mm)8枚
  • ジャンボサイズ(68mm×90mm、パッド部分45mm×65mm)6枚

発売は2020年4月1日で、販売先は北海道内のスーパーマーケットやドラッグストアなど。同社担当者は、「北海道の皆様がいかに『サビオ』というブランドに愛着を持っているのかということを痛感しております。実際にお使いいただいて、『この商品いいね!』という反応を頂けるよう、より良い商品を追求して努力していく所存です」と話しています。

(画像提供:阿蘇製薬株式会社)