気温別に着こなしが変わってきます。快晴の日は、朝方がとても冷え込んでいる日なのですが、日中はとても暖かくなります。もちろん暖かいといっても北海道人の暖かいであって、0度近くのプラスの気温のことを言います。
そういうときは道路の雪もとけてびちょびちょになりますので、車の水はねに注意すること、靴は雨の日にはくようなもの。服装は簡単でいいですし(コートじゃなくてもジャンパーでも)、ときにはマフラーが要らないこともあります(とはいってもこれは道民のはなしであって、道外からおいでになるのであればふつうに厚着が必要です)。
マイナスのときは、とにかく厚着をしていきます。雪が降っているときは必ず寒いというわけではなく、雪が降っている日でも暖かめのときがあります。また、冬は日の入りが早いですから、暖かい日であっても3時4時でもはや寒くなってきます。夜を歩く人はマイナス15度~20度を想定して上着を用意します。もちろん夜にも暖かい日と寒い日があります。暖かいといってもプラスの気温は絶対にないと思ったほうが無難です。
冬靴をぜひっ!
冬靴を買いましょう。冬靴と夏靴、滑り方が著しく違います。夏靴では、普通の歩道でも滑って転びます。冬靴だとそのような歩道ではめったに転びません。夏靴を履くということは、滑って転びたいということを暴露しているようなものです。毎年必ず滑って転んで大怪我をする方がいます。骨折何ていうことだってあります。雪道をばかにできません。
冬靴とはスタッドレスタイヤと同じように靴の底にぎざぎざの凹凸があるものです。まったいらのものは残念ながら夏靴です。スニーカーも同様で、冬対応のものはスノートレッキングシューズ(スノトレ=写真)と呼びます。
そして靴の裏ですが、「柔らかいゴム」が最適です。靴の裏はやわらかいほうがいいです。出し入れ式のスパイクがついているものもあります。ハイヒール、厚底は危険です。最近では、冬靴の靴の裏の技術が進歩してきて、セラミックや貝殻を使って、より滑りにくくしている冬靴が人気となっています。
女性はタイツ&ロングブーツ!
女性であれば、おしゃれ優先という方も多いでしょうが、可能な限りスカートではなくパンツで。スカートをはくのであれば、スカートの下はもちろんストッキング・パンストではなくタイツ。またはその2つを重ね着するというノウハウもあるようです。だいぶ違います(寒さは足元からきます。長時間外にいる場合は二重に靴下をはいたりします。決して北海道の冬の風景の一こま、「女子高生の生足」には見習わないほうが賢明です)。
それでも寒いこともありますので、ロングブーツをはきます。これが基本。でもブーツは冬仕様のものを購入されることをおすすめいたします。もし夏用であれば滑り止めがデパートや大きな店で売られていますので、必ず買うようにしますが、北海道外からの旅行であれば買う時間がもったいないので、あらかじめ買っておきましょう(2種類あって、目立たない靴底に貼るタイプか、外見はかっちょ悪いけど脱着式か)。
冬靴メンテナンスもたいせつ!
冬靴で雪道を歩いて、帰ってきます。そのまま靴をほおっておくことはしません。たいていは、玄関ではなく(玄関は寒いので)、室内にその日履いた冬靴を招いて、新聞紙を丸めて入れておいておきます。
こうして、解けた雪による水分を少しでも減らし乾燥させることができます。そうすることは冬靴のゴムを長持ちさせることができるわけです。また可能なら防水スプレーで軽くメンテナンスしてあげることも必要かもしれません。
ということでこれらが必須アイテム!
「厚着(セーター含む)」「厚手のコート(可能なら傘差さなくていいようにフード付き)」「手袋」「マフラー」「耳あて(道民はあまりつけない)」はいずれも必須アイテムです。「ほっかいろ」も意外と効果があります。ほっかいろの弱点は温まるのに時間と手間がかかる、時間制限がある、でしょう。何事もしっかり着込んでということでしょうね。
リップクリーム。寒いと唇が荒れてきたりしますので必携です。「傘」についてですが、折りたたみ傘はあったほうがいいでしょうが、雨の日用ですね。ただし最近では雪の日でも傘をさす人が目立つようになってきましたので、さしてもぜんぜんおかしくないですが、片手でもふさがっている状態というのは、つるつる路面でスッテンコロリンのもとですので。
小さいお子様連れであれば、写真のような「子供用スキーウェア」。カラフルのやつ。とにかく厚着をさせてやることです。風邪を引きやすいですから、着るものには十分注意してやらなければなりません。また、外に数時間いることはやめたほうがいいですね。暖かい建物内で休憩しながら。