エゾエース。道民ならご存知の方も多いでしょう。ネーミングからして北海道らしい商品の一つです。ドラッグストアで医薬品ドリンク剤として販売されています。道民は風邪をひいたらエゾエースを飲むという人も多いようです。エゾエースとは一体何なのでしょうか。
エゾエースとエゾウコギ
エゾエースは、札幌市に本社を置き道内を中心にチェーン店ツルハドラッグを展開するツルハホールディングスが限定販売します。道外店舗でも販売しますが、やはり需要が多いのが道内とのことで、北海道ならではの商品の一つといえるでしょう。
エゾエースは、50ml入り4本セット1,650円で販売されることが多い医薬品ドリンクです。ラベルは黄金色で、カタカナで「エゾエース」と書かれています。風邪をひいたときに、風邪薬と一緒に飲むと効果があり、また風邪の予防としても飲むことができます。
エゾエースには、エゾウコギという薬草が含有されており、これが前面に押し出されています。この薬草は北海道特有の植物で、免疫効果が特に高いとされています。
さらにこのエゾエースの特徴の一つとして、栄養ドリンクのほとんどは、服用後に急に脱力感が生じることがありますが、エゾエースにはそれがあまりない、元気が持続するということでも知られます。味は普通の栄養ドリンクに近い味ですが、ほんのり苦みが感じられます。
最初は売れなかったエゾエース
エゾエースは、永寿(本社:本別町)が抽出したエキスを使用し、エゾウコギを使った製品を製造するヤクハン製薬(北広島市)が製造しています。1990年ごろに疲労回復ドリンク剤として発売するも、当初は売れずに一時販売をやめたことがあるという経歴を持ちます。
しかしその後に風邪薬と一緒に飲むと早く治せる(かも)という医薬品ドリンク剤として売り出したところ、徐々に人気を呼び、ヒット商品になりました。大手製薬会社が販売するでもないローカル栄養ドリンク剤としては、国内最大販売数を誇る「エゾエース」、今度風邪ひいたら飲んでみては?
ツルハドラッグで販売。栄養ドリンク類の冷蔵棚に陳列されています。1本50ml。4本セット1,650円。製造販売元はヤクハン製薬株式会社(北広島市北の里27)。第3類医薬品。成分と分量は1本で、エゾウコギ乾燥エキス120mg(原生薬として3g)、リボフラビン(ビタミンB2)3mg、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)20mg、ニコチン酸アミド50mg、イノシトール100mg、L-アスパラギン酸カリウム・L-アスパラギン酸マグネシウム300mg、無水カフェイン50mg、パラベン(添加物)、香料(添加物)。ビタミンB2のため服用後に尿が黄色くなることがあります。効能・効果:滋養強壮、虚弱体質、肉体疲労、病中病後、食欲不振、栄養障害、発熱性消耗性疾患、産前産後などの栄養補給。服用は成人15歳以上1日1ビン。しばらく服用しても症状の改善が見られない場合は服用を中止し、この製品を持って医師・薬剤師に相談してください。
写真:laufen克
(2022年6月15日追記:商品価格を変更しました。)