どさんこ体操(道民体操)って何?

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「どさんこ体操」?何それ。と思われた道民が続出中かもしれません。
特に、若い世代の方々は内容も名前も知らないという方が多いかも。全国
的に有名なラジオ体操のほうが知名度高いですね。どさんこ体操って何?

どさんこ体操って何?

正式名称「道民体操」通称「どさんこ体操」。北海道庁サイトにも記載
されているように、1978年10月7日の北海道110年記念道民スポーツ全道大
会に際して、北海道が制定した道民の体操です。

企画及び監修を北海道が行い、体操の動作は札幌市にある手稲高等学校
教諭遠藤先生とその奥さんが担当しました。作曲は、指揮者で音楽監督を
努め、道内の学校の校歌も数々手がけている川越守さん。

どさんこ体操の中身!第1部!

どさんこ体操は3部構成で12番まであります。「第1部」は、開拓時代の
北海道、つまり「過去」をあらわす体操で、1番から5番までが含まれます。

1番「どさんこが元気にかける」
2番「大気を胸いっぱいに、背のびしよう」
3番「クラーク像でビー・アンビシャス」
4番「大地の開拓」
5番「築きあげた喜び」

この中で特に印象が強く有名なのが、クラーク像のところ。クラーク博
士は「ボーイズビーアンビシャス」という名言で有名な人物ですが、彼の
銅像がたっている札幌市羊ヶ丘展望台。その像のポーズと同じなのです。

どさんこ体操の中身!第2部!

「第2部」は「現在」。北海道の四季をあらわします。この部は6番から
9番まで4つが春夏秋冬に対応します。たとえば9番はスキーを滑走するポ
ーズです。

6番「春はスズラン」
7番「夏は水泳」
8番「秋は鮭の網おこし」
9番「冬はスキーでウェーデルン」

どさんこ体操の中身!第3部!

「第3部」は「未来」。北海道の意気込みをあらわすようです。10番から
12番までが含まれています。11番のタイトルは1番と、12番のタイトルは2
番とそれぞれ酷似しているのが特徴です。

10番「北海太鼓で威勢よく」
11番「力強い足音」
12番「大気を胸いっぱいに素晴らしさを満喫」

どさんこ体操はまったく普及していない!

北海道指定体操ということなのですが、制定当時に札幌圏を中心にちょ
こっと広まっただけで、普及せずに消え去った感があります。制定当時は
どさんこ体操普及指導員の養成が行われたようです。また、1980年代ころ
には、HBCの朝の番組でどさんこ体操が放送されていた時期もありました。

しかし、現在は知っている人すら少ないし、やっているのも滅多にお目
にかかれない状況。北海道の体操があることも知らない人が多い道民です
が、あることだけは知っておいても損はないかと。ビデオは、一部の図書
館や保健所といった場所においてあるようです。興味ある方はぜひ。

※ちなみに……
札幌市白石区では2004年、白石元気体操が誕生。白石区の歴史をモチー
フにしているとか。