北海道をはじめ雪国あるあるの一つに、運転する車が雪山に埋まって動かなくなったり、側溝にはまったりして抜け出せなくなる、ということがあります。雪のない地域で生まれ育ったり、普段車を運転しなかったり乗る機会の少ない方には実感はわかないかもしれませんが、冬によく運転するドライバーにとって車が雪道で動けなくなったという経験は一度はあるものです。
そんなときにどこからともなく人が現れて助けてくれたということもしばしば。今回はそのような経験をした道民のエピソードをご紹介します。
車が雪道でスタックする原因
雪道で車が動けなくなる原因は様々ですが、雪は降っていなくても地吹雪が発生し視界が悪くなったところに吹きだまりの雪山に突っ込み抜け出せなくなる例、路肩が見えづらい郊外の道を走っていて、側溝があることを知らず道を逸脱してしまい抜け出せなくなる例などがあります。特に積雪時や吹雪の時は道路の境界線がわからない状況で運転しなければならないこともあり、走行しているうちに左に曲がっていて雪山に突っ込むということがあります。
このような場合、脱出しようにも直進はおろか、後進しようとしてもタイヤが空回りして、抜け出せなくなってしまいます。ヘルパーを使ったり同乗者みなで押しても脱出できなければ方法は一つ。ほかの車にけん引してもらって脱出するしかありません。
通りがかりで助けてくれる人たち
このようなピンチな状況下、どこからともなく人々がやってきて助けてくれる経験をした方も少なくないはず。通りかかった車が止まってくれて「大丈夫かい?」と声をかけてくれるのです。時には近所の家の人がわざわざやってきてくれたりも。牽引ロープを繋いで引っ張ってくれたり、掛け声を合わせ、みなで車を手で押したりと、見ず知らずの人たちにもかかわらず素晴らしいチームワークで車の脱出に力を貸します。
読者の皆様にそんな雪道ヘルプエピソードを募集してみたところ、多数の声が寄せられました。その中からいくつかご紹介しましょう。
このようなエピソードは一部に過ぎません。外気温はマイナスでも、自らの時間や体力を使って助けてくれる人たちに心温まる思いをしたことも少なくないでしょう。もちろん「困った時はお互い様」であって、道民の間では当たり前になっているかもしれませんが、雪国に住んだことのない人たちには新鮮に感じられることがあるようです。今後もこのようなお互いに助け合う気持ちを忘れることなく生活していきたいものですね。