毎年11月になると、北斗市茂辺地川下流河川敷を会場に、サケ尽くしのイベント「北斗市茂辺地さけまつり」が行われる。2015年11月3日に行われた同イベントは34回目。北海道新幹線開業を前に、名物の「サケつかみどり」と「サケ鍋の無料ふるまい」は例年以上に盛り上がりを見せた。
北斗市茂辺地さけまつりは、茂辺地川でサケの遡上が見られる秋の時期に毎年開催してきた。昨年は荒天で中止だったが、当日は天気に恵まれ、2年ぶりの開催となった。
今年は北海道新幹線開業前イベント・北斗オータムプログラムの一環で、例年1000食提供される無料サケ鍋を3000食に増やして提供した。11:00、12:00、13:00の3回にわたり、地元の女性たちが作るサケ鍋を求めて長蛇の列ができた。
サケのつかみどりも目玉の一つ。特設プールの中を泳ぐサケを手でつかみ、用意される袋に入れる体験型イベントだ。参加者は抽選で選ばれ、その参加権を求めてこちらもやはり長蛇の列ができた。
サケのつかみどりは午前午後それぞれ行われ、小学生以下の部(40人×3回=120人を2回)、中学生以上の部(30人×2回=60人を2回)を実施。サケをつかむのに苦戦する人、サケの尾をつかんだあとバシャバシャと逃げようとするサケを袋に入れるのに苦戦する人、つかんだあと逃げられる人、様々だが、会場の中で最も熱気に包まれていた。
会場ではそのほか、地元価格で販売される直販コーナーに新鮮な魚介類や野菜、焼き鳥などの屋台も並んだ。また、会場のすぐ横を流れる茂辺地川ではサケの遡上が間近で見られ、今年はその川に入って水中のサケを観察できる体験プログラムも実施された。