室蘭の桜の名木2選!草原に咲き誇る崎守の1本桜 & 幌萌の大山桜

【室蘭市】室蘭の桜の名所といえば、母恋富士下の並木や南部陣屋跡の桜などがあるが、なかでも有名なのが崎守町の1本桜と幌萌町の大山桜である。どちらの樹も樹齢100年を優に越しており、寿命をはるかに超えている幌萌町の大山桜は、胆振地方最大級のエゾヤマザクラである。

これら綺麗に咲き誇る桜の樹をみるために、室蘭市民や遠くは札幌などから見物客が訪れている。
ちょうど今が見どころの室蘭桜。今回はその2本の桜の樹を訪れてみた。

ポツン。草原に咲き誇る「崎守町の1本桜」

道央自動車道、室蘭インターチェンジの伊達方面側の草原にポツリと立っている崎守町の1本桜。
樹齢100年以上、高さ10メートルほどのエゾヤマザクラで、そのロケーションの良さから多くのカメラマンたちをも虜にしている場所でもある。

この1本桜は2007年にはビール会社のCMとしても使用され、最近では室蘭市在住の映画監督、
坪川拓史氏製作の映画「モルエラニの霧の中」の撮影地としても使われるほどで、今や室蘭を代表する桜の樹になっている。

崎守1本桜の見ごろは5月上旬から中旬くらいまで。撮影時は連休中とあってか、地方ナンバーの車が多くみられた。
ただこの樹が立っている場所は私有地のため、無断で立ち入りは禁止されている。見物するときはマナーを守っての見物が望ましい。

開花時期ということもあり、多くの見物客が訪れる崎守の1本桜。
付近には駐車場がないため、見物するときは交通の邪魔にならないよう注意をしたいところだ。

樹齢約170年!胆振地方最大級のエゾヤマザクラ「幌萌の大山桜」

室蘭市幌萌町(ほろもえ)には、胆振地方最大級のエゾヤマザクラが存在する。それが幌萌の大山桜で、室蘭市の保存樹木に指定されている。
どっしりとしたその佇まいは、高さ16メートル、幹の回り4.3メートルもあり、花を咲かせたその姿はとても美しく、訪れた見物客を魅了する存在となっている。


樹齢約170年ということもあり、長らく風雪などに晒されていたことから幹に損傷がみつかっており、現在は樹木医によって修復されているようだ。
撮影時は天候が良かったこともあり、美しい桜の樹をバックに記念撮影をしている家族の姿がみられた。
また開花時期になると、夜間は市民によるライトアップが行われているので、夜桜を楽しんでみるのもいいだろう。

室蘭の夜景も美しくきれいだが、まさに今この時期にしか見ることができない、美しい室蘭の桜も鑑賞してほしいと願う。