函館朝市に「函館朝市ひろば」オープン!! 飲食できるフードコートも

【函館市】 海産物や青果、珍味など、函館の美味しいものを提供する『函館朝市』(函館市若松町)。函館駅の目の前にあり、観光の名所ともなっています。その函館朝市の中に、2014年4月12日、「函館朝市ひろば」という新しい施設がオープンしました。半世紀以上にわたって続いてきた「渡島ドーム」がリニューアルしたものです。

それでは、「函館朝市ひろば」のオープン初日の様子と魅力をご紹介しましょう。

「産直市」、「物産街」、「フードコート」が柱

施設の柱は「産直市」、「物産街」、「フードコート」。産直市では、渡島蔬菜農業協同組合に加盟する生産者による、新鮮な野菜を毎朝5時から販売。物産街は、海産物や農産物などを扱う店がずらりと並びます。広々としたフードコートには、産直野菜を使ったスープやフレッシュジュースのほか、軽食などの店があります。

▼海産物店、青果店などが並ぶ物産街


▼広々としたフードコート

外国人客向け、全国初の決済サービスを整備

外国人の旅行客も多く訪れる函館朝市ですが、クレジットカードが使えない商店が多いことが課題となっていたそうです。今回、函館朝市ひろばの約60店舗に、外国人客向けにクレジットカードや電子マネーなどを1台で取り扱うことができるマルチ決済端末を、全国で初めて導入。国内の観光客や地元客の利便性向上のために、電子マネーの取り扱いも始めました。

観光客、入店者の声

函館朝市ひろばは、活イカ釣りでも知られる隣接の駅二市場とも、内部通路でつながっています。青森から旅行で来たというカップルは「たまたま来て、朝市の新しい施設のオープン日だと知りました。きれいでおしゃれな雰囲気。隣の施設と中でつながっているのもいいですね」。

▼「きれいなスポットでびっくりしました」と話していた観光客

ある海産物店では、「客の流れが変わったり分散したりするかもしれないので、店の売り上げに影響が出てきたときにどう対応するかも、個々の店の課題になるかもしれないですね」と話していました。

また、海苔や昆布などを扱う髙岡商店では、「函館朝市には、(昭和20年に)函館駅前広場の隅で、野菜の立ち売りから始まったという歴史がある。朝市らしい、きれいとはいえないけれど素朴な雰囲気に愛着を感じてきた地元の人の中には、寂しさを感じる人もいるかもしれないですね」。しかし、利用客の8割は観光客だということで、「観光客、外国人の方々にとっては、本当に便利になったのでは」と話していました。

フードコートのスープスタンドに立ち寄ってみた

フードコートにある、産直野菜などを使ったスープや雑炊を出す『あぐりスタンド』に立ち寄ってみました。食べてみたのはカニ雑炊(600円、税別)。ネギの香りに食欲をそそられ、たっぷりのカニの旨みに満足。北海道産のリンゴや洋ナシなどの果物や野菜をミキサーで絞ったフレッシュジュースも味わえます。

▼スープやフレッシュジュースが味わえる『あぐりスタンド』

▼「あぐりスタンド」のカニ雑炊

函館朝市ウェブサイト