北海道の桜前線の速さはどのくらい?津軽海峡を渡るのに何日かかる?

関東以南では桜の季節が終わり、桜前線は東北地方まで北上してきました。春は南の方からやってくるので、北海道ではまだつぼみの状態ですが、あと一週間半もすれば、道南から桜は開花しそうです。

ジンギスカンにビールが待ち遠しくなる季節。北海道の桜シーズンのカウントダウンがいよいよ始まりましたね。では、桜前線が津軽海峡を渡って北海道に到着するのに、どのくらいかかるのでしょうか。

桜の北上する速さはどのくらい?

桜前線が北上する速度は、地域や標高など場所によって大きく変わり、南北に長い日本では、地域ごとに異なってきます。また、その年の気象条件によっても異なります。

花芽の成長には気温が大きく影響し、気温の高い日が続くと花芽の成長が早まり、逆に気温の低い日が続くと成長は遅くなります。北の地方に行くほど、冬の名残がまだあり、桜前線もスローペースとなるのです。

本州中部までは1日に約35km北上するといわれています。桜の開花速度は、東北地方に入ると10kmほど遅くなり約25km、北海道ではさらに10kmほど遅くなって約15kmとなり、北海道で桜が開花するのは5月の連休前後になります。

桜前線が梅前線を追い抜く?

さて、梅の開花は、桜よりも1か月ほど早く発表されます。梅も桜前線同様、北上していくのですが、その速度は1日に15km。梅の開花速度は桜よりも遅いのです。そのため、梅は北上が終わるまでに、途中で桜に追い抜かれてしまいます。

関東では、梅の季節が終わって桜の季節がやってきますが、北海道では梅と桜の順序が逆、もしくは一緒に咲くのです。

日本一遅い旭岳では初夏に桜?!

山では気温が低いため、標高が100m上がるごとに桜の開花も2~3日は遅れます。日本一遅い桜と知られる旭岳では、平年だと6月中旬から開花します。初夏に桜の最終便を見届けに訪れる観光客でにぎわいます。
→旭岳登山の記事はこちら。

桜前線、津軽海峡を渡るまでに何日?

▼津軽海峡

では、実際に桜が青森で開花してから函館で開花するのに何日かかるのでしょう。

平年だと、青森で4月24日、函館で4月30日と、6日かかっています。実際に過去20年間にさかのぼって調べてみると、青森で開花後は1週間までかからずに函館に到達するケースが多いですが、最長で10日(青森4月17日、函館4月27日)、最短でたった1日(青森4月26日、函館4月27日)で開花した年もありました。

今年は最新の予想だと津軽海峡を渡る日数は、ほぼ平年並みの6日ほどかかりそうで、青森で開花のニュースが流れたら、慌てることなくじっくりとお花見の計画を立てることができそうですね。