「だべさ」という北海道の方言はどういう意味?


9位「~だべさ。」=~だろ。 (例:ふぶきだべさ)<だべ・だべや>


 典型的な北海道の方言のひとつ。文末につけて文を終わらせる役目。基本形は「~べ」だが、「~だべ」「~だべさ」「~べさ」「~だべや」「~べや」「~べか」で使われることもある。発音は「だ・べ・さ(や)」の順に下がっていく。

 「~べ」は一番手軽で「あそこ行くべ」など気軽に使われる。「行くべ?」と語尾を上げれば疑問文になって、同意を求める言い方に。「~だべ」はちょっとかたくなる表現で、「~だべ?」となれば疑問文に。

 以下は主に津軽海峡メインの浜言葉のようで、海岸沿いで特に聞かれる。したがってけっこうきつい印象をもつ。「~だべさ」「~べさ」は特に年配の女性が使うことも多い、つまり「だべや」よりも比較的丁寧。「早くおきたべさ」など。この語の疑問文は聞かない。

 「~だべや」「~べや」「~べか」は男性系とのイメージが強い。津軽海峡沿い方面に住む漁師の親戚のおじさんが使っている。同じく疑問文で使われないが、「~べか」だけは「何だべか?」「どうだべか?」など、疑問文の語尾で使われる。

 ●使用例:「行くべ。」「あんただべ。」「来たべか?」